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人形つかいマリオのお話

ラフィク・シャミ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784198651978
ISBN 10 : 4198651973
Format
Books
Release Date
November/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

人形つかいのマリオは、若いころから、あやつり人形たちといっしょに国じゅうを旅して、自分で考えたおもしろい人形芝居を、見せてまわっていました。何年もたつうちに、人気者になったマリオは、同じお芝居を何度も何度もくり返すようになり、人形たちに話しかけることも、やめてしまいました。でも、人形たちのほうは、同じ役を何百回もくり返して演じることに、あきあきしていました。そしてある日、王妃役の人形が、ハサミを見つけ、自分の糸を切ってしまい…?人形つかいと人形たちの友情を描いた、「物語の名手」シャミによる、楽しいお話です。小学校低・中学年むき。

【著者紹介】
ラフィク・シャミ : 1946年、シリアのダマスカスに生まれる。ダマスカス大学の学生時代に、自由な意見を述べるのを禁じられたことから、1971年に旧・西ドイツのハイデルベルク大学に留学することによって国を離れ、以後ドイツに暮らす。ドイツ語を身につけると、主に子ども向けの本を次々に出版。1989年に出版した『夜の語り部』(西村書店)がベストセラーとなり、国際的にも名前を知られるようになった。ドイツ・アカデミー児童文学大賞をはじめ、三十以上の文学賞を受賞

松永美穂 : 愛知県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科独語独文学専攻博士課程満期退学。早稲田大学教授。著書に『ドイツ北方紀行』(NTT出版)、『誤解でございます』(清流出版)、訳書に、ベストセラーになり毎日出版文化賞特別賞を受賞した『朗読者』、など多数

たなか鮎子 : 福岡県に生まれ、宮城県に育つ。ロンドン芸術大学チェルシー校大学院修了。デザイン会社勤務を経て独立、ロンドン、ベルリン滞在ののち現在はパリ在住。2000年ボローニャ国際児童図書展絵本原画展入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    ドイツで出版された童話(書いた作家はシリア出身)ということで手に取ってみました。人形つかいのマリオとその人形たちの話で成功したマリオは同じ出し物ばかりで、人形たちはそれに対して・・・・。話は単純ですが、教訓が結構あります。作家が後書きで書いてるのですが、成功したことで駄目になる芸術家、友情、自由へのあこがれを描いているとのことです。

  • ☆よいこ

    児童書。マリオが操る人形劇『王子さまと貧しい農家の娘』ヤラナイ王子は30歳になっても結婚しない。シナイ王とシタクナイ王妃は姫をつれてくるが、王子は気に入らない。裕福な家の娘を連れてきたが王子は気に入らない。ある日、王子は貧しい農家の娘モタナイに恋をした。この劇は大当たりで、マリオは金持ちになった。しかし、何年も同じ芝居しかさせてもらえない人形たちは糸を切って逃げ出した。▽芸術家の慢心と、友情、自由への渇望をテーマにする

  • NAO

    貧しい人形つかいマリオの人形劇が一躍人気となり、マリオは大金持ちに。だが、人形たちは、自由を求めて、マリオに反旗を翻す。自由であることの尊さ。名声と金を得たことで本来のあるべき姿を忘れてしまうことの愚かしさ。互いに思い合う友情の大切さ。マリオの話は、人形つかいと人形たちのファンタジーというだけでなく、人間としての大切なことが描かれている。そして、そこには、故郷に戻れずにいるシリア出身の作者の思いが込められている。

  • ぱせり

    「アストリッド・リンドグレーンと並んで、世界でいちばんおもしろい話を作るのは、だれでしょう」お客さんたちは笑って拍手する。「マリオ!」と。わたしも拍手する。「いちばんおもしろい話」には、作者から実在するたくさんの子どもたちへの思い、祈りと希望とがこめられていると思うのだ。

  • いよの缶詰め

    無名だった人形遣いのマリオ。次第に彼は有名になるも、人形達と言葉を交わすことを止めてしまう。同じ役に飽き飽きしてきた王妃達は鋏を手にした。自由を拒否する王もやがて自ら鋏を手にした。いなくなったことにより自分が間違っていたことに気付かされるマリオ。「初心忘れるべからず」友情、勇気とユーモア。「私達は貴方(政府)の人形じゃない。誰の言いなりにもならない。私達は私達だ!自由が欲しい!」というメッセージが強く込められている様に感じられた。

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