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危険な関係 エクス・リブリス・クラシックス

ラクロ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560099056
ISBN 10 : 4560099057
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

誘惑、凌辱、そして恋…革命前夜のフランス上流社交界を舞台に繰り広げられる、誘惑者と恋する者の心理戦。「征服すること」を自らの使命とした男女二人の誘惑者のパワーゲーム。快楽か情熱か、征服かそれとも破滅か?フランス恋愛小説の白眉、待望の新訳。

【著者紹介】
ラクロ : 1741年アミアン生まれ。砲兵学校に学び、軍職の道を歩み始め、フランス各地を転々とする。1760年代から詩作品などを発表し始めるが、彼に唯一といってよい成功をもたらし、その名を知らしめたのが、1782年刊行の『危険な関係』である。同年、マリー=スランジュに出会い、84年には子供を儲け、86年に結婚。革命前夜には軍職を離れてオルレアン公に仕え、その策略や「陰謀」を準備したともいわれる。革命期にはジャコバン派として積極的な活動を行い、機関紙の編集にも携わる。二度投獄されるが、処刑を免れると、その後ナポレオンに接近し、軍職に復帰。1803年、ナポリへの派遣の際に南イタリアのターラントで死去

桑瀬章二郎 : 1968年生まれ。立教大学文学部教授。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。パリ第七大学博士。専門はフランス18世紀思想・文学。著書にLes Confessions de Jean‐Jacques Rousseau en France(1770‐1794)―les am´enagements et les censures,les usages,les appropriations de l’ouvrage,Honor´e Champion,2003(渋沢・クローデル賞特別賞)などがある

早川文敏 : 1971年生まれ。同志社大学他非常勤講師。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。京都大学博士。専門はフランス近現代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • まふ

    1782年発行の恋愛詐欺(?)かつ勧善懲悪の巨編。悪女メルトゥース侯爵夫人と悪人ヴァルモン子爵とが共謀し、修道院上がりのいたいけな少女セシルや敬虔で貞節な貴婦人トゥールヴェル法院長夫人を手玉に取りつつ恋愛感情を弄ぶ…。読んでいて、途中までは何とかならぬものかとフラストレーションがたまるが、最後に来てようやく勧善懲悪の理に従ったかのように物語は動き、読者は納得する。フランス革命前夜の時代の古い物語だが、今日まで生き残っただけの名作といえようか。書簡体だが苦にはならなかった。G605/1000。

  • NAO

    18世紀の社交界の裏側に張り巡らされた策略と陰謀。自分の目的のためには、人ひとりの人生を破滅させることも何とも思わない策略家たち。「魅了し、攻略し、棄て去る」という残忍なゲームは、いつしか命をかけた闘争にまでなっていく。175通の手紙からなるこの作品は、彼らと彼らの策略に巻き込まれた人々の心理を詳細に描き、貴族社会の裏側を見事なまでに浮かび上がらせている。二人の策略家に物のように扱われるセシルは憐れだが、書簡から受けるセシルの印象は、無知で世間知らずなだけで、純粋な乙女という設定には疑問を感じる。

  • keroppi

    先月、玉木宏・鈴木京香主演の舞台を観たので、原作を読んでみたくなった。恥ずかしながら、すべて手紙で綴られた書簡小説であるという事を知らなかった。手紙は、1対1の関係で、それぞれの想いを伝え合うもの。そこに浮かび上がる策略、謀略、誘惑、愛、嫉妬、失望、…。それにしても、600ページ程ある小説を、あの舞台にまとめ上げたものだと思う。登場人物たちの心理状況を的確に描いていた。クライマックス、引き裂かれた手紙が舞台に散らばっていたが、原作を表現するための演出だったのか。

  • syota

    [G1000]舞台はフランス革命直前のパリ社交界。2組の恋愛劇を軸に、8人が書いた175通の書簡で構成される特異な恋愛小説だ。特に、ヴァルモン子爵とメルトゥイユ侯爵夫人という放蕩二人組の造形は秀逸で、思いやりや良識など人としての節度をかなぐり捨て、やりたい放題。まさに世紀末の申し子的存在だ。恋愛は相手を屈服させる遊びに過ぎず、征服した相手を破滅させ己の勲章とする。その意味ではピカレスク小説でもある。すべて当事者の書簡なので自己正当化が混じり、真相は読み手の推測に任されているのも巧みなところだ。→

  • 星落秋風五丈原

    【ガーディアン必読1000冊】事のはじめは、嫉妬である。メルトゥイユ侯爵夫人は、自分を棄てて若い裕福な娘セシル・ヴォランジェと結婚するジェルクール伯爵に復讐しようと考える。ヴァルモン子爵にセシルの誘惑を提案。ところがヴァルモンはセシルの誘惑なんて簡単すぎてつまらない、それよりも貞淑で評判のトゥールヴェル法院長夫人をおとしたい!と逆提案。メルトゥイユ侯爵夫人はというと徹底的にトゥールヴェル法院長夫人をディスる。曰く、顔も平凡で面白みもない。曰く、おしゃれにも関心がない。曰く、人妻を落として何が楽しいわけ?

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