ラウラ・今井・メッシーナ

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天国への電話

ラウラ・今井・メッシーナ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784152101433
ISBN 10 : 4152101431
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

2011年3月11日。津波が母と娘を呑み込んでから、ゆいの時間は止まったままだった。海から逃れるようにして東京でラジオパーソナリティとして働いていた彼女はある日、「風の電話」の噂を聞く。岩手県大槌町の庭園に置かれたその電話ボックスはどこにもつながっていないが、亡くなった人ともう一度話したい人びとが訪れるという。ゆいは庭園を訪れるものの、なかなか二人に話しかけられない。そんななか、妻を病気で亡くし、娘と暮らす毅に出会う。実在する「風の電話」を通じ、喪失の痛みから癒えていく人びとを、イタリア人作家がやさしい筆致で描く感動の長篇小説。

【著者紹介】
ラウラ・今井・メッシーナ : イタリア・ローマ出身。2005年に来日し、国際基督教大学で修士課程を、東京外国語大学で博士課程を修了。博士(学術)。2014年に作家デビューし、これまでに小説4冊、エッセイ2冊を発表。2021年には日本の昔話や伝承を基にした子ども向け創作文学作品としてGoro Goroを出版し、ラウラ・オルヴィエート賞(イタリアの児童向け文学賞の6‐11歳の部)を受賞。作家として活動するかたわら、都内の複数の大学でイタリア語講師としても教鞭を執る

粒良麻央 : 中京大学国際学部特任講師、上智大学非常勤講師。東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士前期課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • yuki

    イタリアの人が描く日本の3.11の物語。「生きることは苦しい。時と共に数えきれないほどのひび割れや弱い部分ができていく。」その再生のためには「語る」ことの大切さを気づかせてくれます。

  • フランソワーズ

    「風の電話は、受け取った声をただ一人の耳に伝え導くのではなく、声を空に拡散させる使命を帯びているのだ」。3.11で母娘を亡くしたゆいが、同じく妻を失った毅と、風の電話のあるベルガーディアで、新しい人生を紡いでゆく物語。訳者いわく、「喪失と回復」「心に受けた傷の治癒」というテーマを基に、登場人物たちそれぞれの苦悩、葛藤、再生が、文字通り”風の音に耳を傾けているような”文章で綴られています。→

  • どら猫さとっち

    岩手県に実在する「風の電話」。それから着想を得て、創作した喪失と再生の物語。東日本大震災後に話題になった風の電話を、イタリア人の作家が描いた。ラジオのパーソナリティを務めるゆいは、その存在を知り、実際に行ってみる。そしてその電話で思い起こす、愛情と喪失、すれ違い。悲しみと苦しみを癒やし、再生に向かうものは何か。すべての大切な存在を喪った人たちに贈る、ささやかな感動の物語。

  • 色素薄い系

    これ翻訳のせいなのか分からないけどめちゃくちゃ読みにくかったです。文章もぶつ切りだし、同じ段落内で視点がいつの間にか変わっててゆいだったのが別の人、別の人だったのが毅とかが頻発して何が言いたいのかよく分からなくて全然内容が頭に入らなかった…

  • *八朔ナッツ*

    震災で津波に遭った大槌町に実在する、風の電話にまつわるストーリー。母と娘を失ったゆいと、妻を失った毅。正直、イタリア人作家さんの作る日本のお話のためか、日本語訳のためか、何より私自身の読解力が乏しく読み進めるのに時間がかかったけれど、こうして日本以外の方が東日本大震災に思いを寄せて、それを海外でも小説として広めようとされたことに頭が下がる思い。綺麗な装丁にも魅せられました。

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