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イスラームにおける女性とジェンダー 増補版 近代論争の歴史的根源 叢書・ウニベルシタス

ライラ・アハメド

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784588011764
ISBN 10 : 4588011766
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

イスラーム社会における女性解放の歴史を古代から1990年代まで包括的に論じた旧版は、1992年に出版されるや、中東だけでなく世界のフェミニズムに大きな衝撃を与えた。その後エジプトでは革命が起き、ヴェールをまとう人が徐々に増えている。本書は旧版から30年間の社会の変化や研究動向を論じた「増補版に寄せて」と解説を加え、表記の一部に改訂を施した。本書のメッセージをより深く理解する助けとなるに違いない。

【著者紹介】
ライラ・アハメド : エジプト生まれ、イギリスで大学教育を終え、アラブ首長国連邦、アメリカ合衆国で教鞭をとる。マサチューセッツ大学教授、ハーバード大学神学部宗教学科女性学教授を経て、2020年よりハーバード大学神学部特別教授

林正雄 : 東京教育大学大学院文学研究科博士課程中退。英文学。静岡大学名誉教授

岡真理 : 東京外国語大学大学院外国語学研究科修士課程修了。現代アラブ文学、第三世界フェミニズム思想。現在、早稲田大学文学学術院教授

本合陽 : 東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。アメリカ文学。現在、東京女子大学教授

熊谷滋子 : 津田塾大学大学院英文学研究科博士課程中退。社会言語学。元静岡大学教授

森野和弥 : 上智大学大学院文学研究科博士後期課程中退。身体文化論。現在、静岡大学教授

竹村和朗 : 東京大学大学院総合文化研究科博士課程満期退学。博士。文化人類学、中東の法と社会。現在、高千穂大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • BLACK無糖好き

    原著は1992年刊。ムスリム女性とイスラームの伝統におけるジェンダーとセクシャリティに関する学際的研究の古典作品。フェミニズムや植民地に関する議論も興味深いが、最初期のイスラームの宗教的言説の創出に、アッバース朝イラクにおける男性支配的で女性を嫌悪する偏見が影響を与えたとの歴史的根源に注目した。イスラームの男女平等を強調する倫理的な教えは、イスラーム法の立法であまり考慮されなかったようだ。原典をどう法に落とし込むかは、原典解釈の仕方に大きな問題がありそう。

  • ラウリスタ〜

    流し読みしたが非常に重要な著作。イスラーム教は父系と母系が混在する時代地域に生まれたが、布教の過程でより家父長制が強い文化を取り込みそれを補強する宗教となった。19世紀には植民地主義とフェミニズムが結びつき、本国イギリスでは女性参政権を拒否する白人男性が、アラブの後進性を批判する口実として家父長的社会における女性の抑圧を批判する構図が出来上がり、西洋フェミニズムもそれに乗っかかってしまう。西洋化されること以外にアラブ女性を「解放」する道はないとする植民地主義的言説への反発と、イスラーム原理化への危惧の背反

  • いとう・しんご

    読友さんきっかけ。イスラム世界における女性への厳しい抑圧はコーランに対する恣意的な解釈の制度化に過ぎないということを歴史的に説明しようとしている本。一神教においては聖典、啓典が絶対的である一方、信徒達はあまり熱心にそれらテキストを研究しようとしない結果(ましてイスラム世界における低い識字率もあいまって)、権力者の意のままに悪しき解釈を押しつけられるのだと思いました。多神教なら、あるいは東アジアのように儒道仏が互いに牽制し合う状況なら、そういう暴走は起きにくいのに・・・

  • ちり

    “イスラーム社会は女性を抑圧してきたし、今でも抑圧している。それは議論の余地のないことだ。しかし、私がここで特記しておきたいことはむしろ、イスラームが女性を抑圧してきたという考えが、政治的に利用されたということと、父権主義の植民地主義者がイスラーム社会における女性抑圧の源泉、その主要形態として認めたものが、ムスリム社会に関する曖昧で不正確な理解に基づいているものだったということである。”

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