ライオネル・ホワイト

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気狂いピエロ 新潮文庫

ライオネル・ホワイト

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784102401910
ISBN 10 : 4102401911
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
矢口誠 ,  

Content Description

真夜中をとうに過ぎた。やつらがここに到着するまで二時間はかかるだろう。おれはキッチンテーブルの椅子にすわって、ノートに文章をしたためる。アリーというたぐいなき魅力を秘めた娘との出会い、見知らぬ男の死体、白いジャガー、逃亡の旅、そしてオートマティック拳銃――。一人の男の妄執を描き、トリュフォーに愛されゴダール映画永遠の名作の原作となった、犯罪ノワールの金字塔。

【著者紹介】
ライオネル・ホワイト : 1905‐1985。ニューヨーク州バッファロー出身。ノワール系犯罪小説を得意とした作家。“NYタイムズ”に「大型犯罪小説の巨匠」と称され、S・キューブリック監督『現金に体を張れ』の原作となった『逃走と死と』(’55年)をはじめ、数多くの作品が映画化されている。また、Q・タランティーノ監督『レザボア・ドッグス』に影響をあたえた一人とされる

矢口誠 : 1962年生まれ。慶應義塾大学文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    ゴダールの同名映画は観ていましたが監督の主張やちぐはぐな会話(ある時はCMめいて、ある時は狂人の戯言、またある時は詩的)が強烈過ぎて。まさか、原作があったなんて思いもよりませんでした。映画はちゃんと本書の筋を通していたのだなと気づきました。でも映画版のマリアンヌに相当するアリーだが、若くて美人というのが魅力なだけだ。しかも彼女の心根はちっとも描かれない不気味さがある。そして主人公だが、『郵便屋は二度、ベルを鳴らす』や『俺達に明日はない』のような破滅的でも当人達にとって切実な愛はなく、一方的に執着する。

  • harass

    この映画の原作本が今頃になって翻訳されたことに驚く。解説、なぜか3つもある、によると当時同名の小説がいくつもあり、そちらが原作だと勘違いされていたらしい。ギャング、ファム・ファタールもの。平凡な主人公が魔が差したことから、まっとうとは程遠い生活を生きることになるのだが… まさにノワール。古さもあるが、ストレートな内容に感心。映画は勉強と思ってなんどか見たことがあるがまったく忘れている。見直さないと。

  • 荒れた生活をしたい。明日もないような日々を送りたい。命を粗末にするかしないかの領域で生きたい。人間が1番欲しいのは安定であるということは大前提としつつも、腹の底にはこうした願望や憧れが潜んでいて、そこを見事に突いてくる小説。先に書いた願望+失業中の俺+完璧すぎる妻+かわいくない子ども+奔放で魅力的な若い女=破滅への道!!2人の間にあるのは肉体の悦びだけなのに、退路がない中年男が17歳の彼女に妄執する様は変態的です。痺れます。イカしてます。また、繰り返される人間関係のヒットアンドアウェイは、いっそ清々しい。

  • しゅう

    あまりにも有名なゴダール監督作の『気狂いピエロ』の原作本。映画は10回近くは観ているが、原作を読むのは初。 まず驚かされるのがヒロインのアリーの年齢が17歳という設定である点だ。そこは映画とは違う点なのかもしれない。内容は典型的なノワール小説だ。だが主人公はある種の巻き込まれ感が強い。そして主人公が、恐怖も後悔もやましさも感じてないというラストに至る。全体を通して見て、映画とはまた違った小説独自の面白さを感じた。帯の「運命の女への妄執」っていうのがかなりイケてると思う。

  • nuit@積読消化中

    感想はまた後ほど…

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