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だれか、来る

ヨン・フォッセ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560093979
ISBN 10 : 4560093970
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「彼」と「彼女」が辿り着いたのは、フィヨルドを臨む古びた家だった‥‥。ノーベル文学賞受賞作家の代表作とエッセイ。詳細な訳者解説を付す。

【著者紹介】
河合純枝 : 1940年東京生まれ。岡山大学法学部、カリフォルニア大学バークレー校美術専攻。ギリシアのテサロニキ市にあるAnatolia Collegeで教鞭を執る。長年にわたって美術手帖に寄稿し、ドイツ語でも執筆。ベルリン在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    2023年ノーベル文学賞受賞作家の初邦訳ということで読みました。著者がブレイクするきっかけとなった代表作戯曲「だれか、来る」がメインです。本書だけでは、ノーベル文学賞受賞作家の凄みが感じられなかったので、今後小説等が邦訳されたら読んでみたいと思います。村上春樹のノーベル文学賞受賞が待ち遠しいです。 https://www.hakusuisha.co.jp/book/b638291.html

  • どんぐり

    登場人物は彼、彼女、男の3人。彼の、彼女の、男の言葉が詩篇となって連なる。そして、「Alone together Alone with each other Alone in each other」の詩句がくり返し出てくる、「私には分かる ここにはだれか いて だれか 来る 私は 分かる だれか 来る」。ふたりだけになりたかったのに、だれかが入りこむ。二人きりになっても、どちらもひとり。言葉のリズムで読み終えるヨン・ホッセ2冊目。

  • NAO

    2023年ノーベル文学賞を受賞したノルウェーの作家の戯曲。会話に「二人きり」「二人は一緒」というフレーズが何度も繰り返されるように、二人きりで完全に一体になることを望んでいる彼と彼女。だが、別々の人間である二人は、完全に一体にはなれない。別の男の登場や別の人間の存在を感じさせてしまう家は、彼と彼女が二人一緒になることはないという暗示だろうか。また、二人きりになりたいのにそれを許されない彼と彼女は、原罪を犯したアダムとイブのようでもある。男の登場によって彼女が少し変わったように感じるのも、そのせいだろうか。

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    (自分達を引き離そうとした)周囲から逃れ、二人っきりでいられる家を手に入れた、歳の離れた男女。二人っきりの世界の成立に喜ぶ男に対し、女はある予感に囚われていた。「だれか、来る」と。そして家の元の持ち主と関りがあった若い男がやってきてから二人の関係は静かに変化していく。一人でいる時は完全な孤独に耐え切れない。だが、愛する人といたとしても全てを理解できる事はない故に余計、寂しさは募るのだ。この虚無感。そして過去や周囲は逃げようとした人間を介して追いかけてくる事へのフラストレーションの立ち上がりも生々しい。

  • ヘラジカ

    書籍としてはメインは訳者解説の方であると言っても良いかもしれない。何の前知識もなく表題の戯曲を読んですんなり咀嚼できる人間は多く無いはず。「(フォッセは)個々の人間の心理や劇のストーリーには、興味がない。」と言い切るほどで、その世界観(文学観)や死生観に触れてこそ作品自体も読む価値が生まれる。もっと言えば、これは実際に劇になったものを観賞しないと真価を知ることは出来ないのではないか。幸いにも何度も読み返せるページ数なので、機会があればベケットなどもちゃんと読み込んだ上で再度手に取りたいと思う。

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