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なぜ、脱成長なのか 分断・格差・気候変動を乗り越える

ヨルゴス・カリス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140818558
ISBN 10 : 4140818557
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

繰り返される大量生産と大量廃棄、慢性化した長時間労働、広がり続ける格差、歯止めがかからない気候危機―今、際限なき成長を追求する資本主義の矛盾と限界が露呈している。これを解決する経済社会ビジョンとして注目されるのが、「脱成長」だ。欧米で脱成長論を推進する旗手が、人々の意識変革を誘いながら、ベーシックサービスやケア・インカムの導入、コモンズの復権など、脱成長を実現するための具体的なプランを示す。“常識”を破り、真にゆたかな世界を構想する画期的提言の書!

目次 : 第1章 「脱成長」とは何か/ 第2章 成長で犠牲になるもの/ 第3章 草の根から変革を起こす/ 第4章 道を切り拓く5つの改革/ 第5章 人々を動かすための戦略/ 付録 脱成長に関するよくある23の質問への回答

【著者紹介】
ヨルゴス・カリス : スペインのバルセロナ自治大学環境科学技術研究所ICREA教授。専門は生態経済学と政治生態学。都市の成長と水資源開発のかかわりを研究し、近年は「緑の成長」批判に注力している

スーザン・ポールソン : アメリカのフロリダ大学ラテンアメリカ研究センター教授。ジェンダー、階級、身体および環境にかかわる人種・民族システムを研究。長年南米各地のコミュニティで、共同研究を行ってきた

ジャコモ・ダリサ : ポルトガルのコインブラ大学社会研究センター・FCT博士研究フェロー。専門はコモンズ・コモニング研究。出身地イタリア南部カンパーニャ州の廃棄物問題や脱成長に向けた政治戦略についても論じる

フェデリコ・デマリア : バルセロナ大学の生態経済学および政治生態学の講師。世界各地の環境紛争に関する研究とマッピングを行うプロジェクト「エンバイロンメンタル・ジャスティス・アトラス」に参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • あちゃくん

    まだまだ懐疑的ではあるんだけど、理解はすすんだと思う。

  • みねたか@

    先に読んだ「じゅうぶん豊かで、貧しい社会」と同様、強欲資本主義からの転換を促す書。同書は2014年刊行だがこの本は昨年刊行されたもの。論旨に大きな違いはないし、提示される処方箋も変わらないように思える、しかし、本書では近年のバルセロナやギリシャにおける連帯や協働の実践が取り上げられ、遅々とした歩みであっても世界は確実に動いていることを確認することができた。それにしても、本書と併読していたウルフの「3ギニー」。90年の時を隔てているのに語られている内容の親和性に驚くことたびたびだった。

  • belalugosi6997改めベラ・ルゴシ

    著者達はとても裕福で、2拠点で勤務を営む上級人類だ。今も上野千鶴子女史や朝日新聞を始めとして衰退享受論は枚挙に暇がない。エスタブリッシュの特権である。著書の最大の欠点は陽に当たる、目に見える貧困や少数者を対象にして、悲しいかな滑り落ちた元中間層は完全無視である。情けない、政治社会学者にも関わらず貨幣への認識は経済学の「商品貨幣プール論」なのである。税は財源ではなく、インフレや格差是正なのである。脱成長の日本を視れば脱成長が悲惨なのが解る。但し、分配政策は一目をおける。これこそ高成長の持続可能な政策である。

  • 千草

    これまでの資本主義では、経済格差は解消できない。経済成長のトリクルダウンでも無理。気候変動を乗り切るためには、新しいコモンセンスを作り出すことが大事。出来ることはまだあるはず。貨幣価値以外の価値基準で生活していこう。これからは、人と人の繋がりを大切にしようと思う。

  • さちめりー

    数ページ読んでまず、古いなと思ってしまった。養老先生がおっしゃっているように日本は何十年も前から経済的には成長しておらず、はからずもとっくに脱成長状態だ。そんな日本で育ったさとり世代は物や地位に執着せずに過剰な消費をせず暮らしている。さとり世代の次はつくし世代というらしいが、人に尽くしたいという傾向が特徴だという。まさに「互いのケア、そしてコミュニティの連帯」に通じる人間が脱成長なこの日本で自然に育っている。富の再分配は未だ不十分だが、GDPが上がらないままの日本は意外と未来に希望が持てる国なのだと思う。

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