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ハイジ 下 福音館文庫

ヨハンナ・スピリ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784834019353
ISBN 10 : 4834019357
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2003
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

フランクフルトで病になったハイジは、アルムじいさんのいるアルプスにもどる。再び山での輝かしい日々がはじまり、花々が咲き、木の梢を風がわたる5月、クララの一行がやってくる。

【著者紹介】
J・シュピーリ : 1827年、スイスのヒルツェルに生まれた。医師の父親と詩人の母親にのびのびと育てられたヨハンナ・シュピーリは、幼いころから両親の蔵書に親しみ、やがてチューリヒの作家や芸術家と接するようになり、高い教養を身につけていった。作家としての出発はおそかったが、『ハイジ』のほかに『グリトリの子どもたち』『ドリ』など多くの作品を書いた。1901年没

矢川澄子 : 1930年、東京に生まれた。東京大学文学部美学美術史学科中退。以後、著述や翻訳に従事。2002年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    下巻は一貫してアルプスを舞台に展開する。美しくも清澄な光と空気がずっと物語世界を支配するのである。後半からの構想は、プロットを知らない読者にも(私もその一人なのだが)ほぼ想像がつくし、実際にそのように物語は展開してゆく。いわば予定調和を迎えるのだが、それでも多くの読者はハイジと喜びをともにすることになるだろう。ハイジの徹底したイノセンスの勝利である。そこには葛藤は全くない。それでも物語は成立している。こんな物語は嘘っぽくてだめだ、とはやっぱり思わない。それが過去何年にも渡ってこの作品を支えてきたのだろう。

  • ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

    この本の主人公はアルムの山だと思うのです。都会で身体が悪かったりこころに傷を負った人たちが、まばたきの度に色を変える様々な山の美しさに打たれてしみじみと力が湧いてくる。そういう傷ついたやさしい人たちがほんわりとしあわせになる度に、こちらまで力が湧いてくる。そんな本でした。

  • どら母 学校図書館を考える

    ちゃんと読んだの、初めてかも。

  • Atsushi Kobayashi

    時代を感じますが、ふ〜んと関心することしきりです。

  • ロビン

    下巻ではクララのお話がメインになるが、傍筋としてペーターの成長物語も描かれる。スイスの美しい自然を描写するシュピリの詩的な文章も見事で、自然の中の生活にあこがれを抱いてしまう。ハイジやクララを生き生きとさせるスイスの自然は、この作品のもう一人の主人公とさえ言えるであろう。クララのおばあさまやペーターのおばあ、またハイジのキリスト教信仰の描写も心にしみるものである。国や文化や時代は違っても人間の幸せとは何か、それは人間同士の思いやりに満ちた関係性の中にあると、根源的なことを思い起こさせてくれる作品であった。

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