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独裁者のブーツ イラストは抵抗する

ヨゼフ・チャペック

User Review :5.0
(1)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784907986636
ISBN 10 : 4907986637
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

エッセイ『園芸家の12カ月』や童話『こいぬとこねこのおかしな話』など、弟カレルとのコラボで日本でも人気の高いチェコスロヴァキアの画家でエッセイスト、ヨゼフ・チャペック(1887‐1945)。彼はナチズムがヨーロッパを席捲する危機的な状況のもとで、自由と平和、そして民主主義のために、独自のしなやかなタッチで、連作『独裁者のブーツ』をはじめ、「反ファシズム」をテーマにした1コマ漫画や諷刺画を描きつづけました。本書は当時の新聞紙に掲載された貴重な作品を集成し、強制収容所で没するまでの生涯をたどった、日本語版オリジナル編集です。

目次 : 1 独裁者のブーツ/ 2 平和?戦争?それとも恥?―反ファシズムのためのイラスト集/ 3 ヨゼフ・チャペックの人と仕事(新聞記者としてのヨゼフ・チャペック/ 引きこもりオタクのつよさ(イージー・オペリーク)/ チャペック兄弟とその時代/ 日常を生きたヨゼフ(パヴラ・ペチンコヴァー)/ 強制収容所のヨゼフ・チャペック/ チャペック兄弟のプラハ)

【著者紹介】
ヨゼフ・チャペック : 1887年、オーストリア=ハンガリー帝国下のフルノフに生まれ、1945年、ナチス・ドイツのベルゲン・ベルゼン強制収容所に没する。プラハ工芸美術大学で学んだあと、画家、物語作家、エッセイスト、装幀家として活躍する。弟カレルとの「チャペック兄弟」名義での共同制作も多く、現在に至るまで世界各国で愛され、高い評価を受けている

増田幸弘 : 1963年、東京に生まれる。フリー編集者・記者。早稲田大学第一文学部卒業

増田集 : 1995年、山口に生まれる。ブラチスラヴァ美術デザインアカデミー在学中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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収容所に強制送還される直前まで絵を描き、...

投稿日:2021/03/06 (土)

収容所に強制送還される直前まで絵を描き、文章を書き続けたヨゼフ・チャペック。こんな極限状態を経験した人の言葉に力が無いはずがない。辛いことがあった時は必ず読み返す一冊です。

しち さん | 埼玉県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 旅するランナー

    ヨゼフ·チャペックというと、造語ロボットの生みの親としての社会諷刺家と、子犬ダーシェンカなどでの優しい作家さんっていうイメージだけども、また別の一面を知ることができました。「リドヴェー·ノヴィニ(人民新聞)」に描かれた、ナチスドイツを諷刺するカリカチュア。特に子供たちへの被害に対する怒り、子供たちの未来への希望が心に残ります。自由と平和を愛する、尊敬できるジャーナリストという一面を知りました。

  • oldman獺祭魚翁

    図書館 なぜ読むことになったのかは長文の書評を読んで欲しい。あまり名を知られていないカレル・チャペックの兄ヨーゼフ、自由主義者だったチャペック兄弟はナチスから睨まれヨーゼフはポーランド侵攻と同時に強制収容所に収監される。ブーツはファシズムとコミュニズム(ヒトラーとスターリン)の象徴でありそれをヨーゼフは痛烈に皮肉っているのだ。今世界中でブーツの足音が聞こえてきている。 この本を読んで考えて欲しい。 ブーツの足音が窓の外に聞こえて来たときは遅いのだよ。

  • KI

    僕らの声が踏み鳴らすブーツの音にかき消されぬように、僕らは小さな声で叫ぶんだ。

  • Nobuko Hashimoto

    チェコスロヴァキアを代表する文化人チャペック兄弟の兄ヨゼフのファシズム批判風刺画集。時代背景、ヨゼフの経歴や人となり、チェコの専門家によるヨゼフ評、作品以外の図版、関連年表あり。ヨゼフは1939年ドイツがポーランドに侵攻した日にゲシュタポに逮捕され、他の知識人とともに強制収容所に拘束される。所内では絵を描く仕事などを割り当てられた。密かに詩やスケッチも残した。最後の移送先ベルゲン・ベルゼンで解放直前の1944年4月にチフスで没。/ ヨゼフに着目した貴重な一冊だが、フォントやレイアウトが少々残念な感じ。

  • かもめ通信

    ヨゼフ・チャペックファンにとってはもちろん必読の書。カレル・チャペックは知っているけれど、ヨゼフは?という読者もぜひこの機会に。チャペック兄弟のことはほとんど知らないけれど、風刺画や一コマ漫画に興味があるという読者や、ジャーナリズムに興味があるという読者にもお薦め。 この本を読んだら、耳を澄ませ、目をこらしてみずにはいられない。どこからか靴音が響いてきてはいないかと。

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