Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• もち

  読了日：2023/01/12

  「教えてくれ。戦争がなかったら、いったい何をしている？」◆異端掃討のための戦艦群が、たった一人の男に占拠された。400年間眠らされた最悪の諜報員――。だが彼は六連合とは矛を交える気はなく、異端の殲滅に臨むという。謀略の天才が狙う真の敵とは。■シリーズ第２作。ジェダオと敵対する主要人物の複数視点で進行。かつての厄災『歯車２』の不気味さと有能さに嫌でも圧倒される、巧みな構成だ。異端が駆る機体には一癖あり、美麗だが血の気も凍る、本作ならではの禍々しい艦隊戦を体感できる。

• Mc6ρ助

  読了日：2021/12/28

  前巻「ナインフォックスの覚醒」はマジックSFに幻惑されたもののストーリーは比較的まっすぐだったとの記憶は実はすでにうっすらとしている、今回はマジックSFはそのままに何人もの登場人物のサブストーリーを追うその筋立て、くわえていかにも故ありげに消息不明になる主要人物って次巻へのヒッパリだよね・・・。ひいきの人物が期待に違わぬ活躍をしてくれたことだけを頼りに次巻（本当に三部作最終巻？）にのぞむ。

• スターライト

  読了日：2021/11/04

  数学と暦がすべてを支配する異色のSF《六連合》三部作の第二部である本書は、「数学要素は最低限にまで減らした」（巻末の大森解説）こともあってか終盤まではフォーメーション本能によるジェダオの六連合艦隊の実権掌握などが描かれるが（それでもジェダオの対ハフン戦など読みどころ満載なのだが）、暦法改新の意図が明らかにされた辺りから本書の異色ぶりが大爆発！正直、ピンとこない部分はあるが何せ数学と暦が物理法則を超越する独特の世界なので、通常の人間の理解が及ばないところもあるのは無理もないのである。完結篇が待ち遠しい。

• さとみん

  読了日：2021/09/12

  前半はジェダオに対する違和感が積み重なるばかり。チェリスはどうなった？という疑問に答えが提示される所からが圧巻。ある意味、前巻のタイトルもブラフだったのか。ケルのフォーメーション本能を始め、各属の特性が頭に入るにつれてこの世界の歪さも見えてくる。前巻では女性の方が社会的地位が高いのかと思ったが、性別は固定されていないのが面白い。すんなり入れる物語ではないが、来年の最終巻を読んだ後に最初から読み返すと全く違う視点で楽しめそうだ。

• 黒猫堂▽・ｗ・▽

  読了日：2021/10/08

  今作では数学と暦を用いた「暦法」によって宙域を支配する「六連合」指導者たちの策謀と、急襲によって艦隊を手に入れ、叛逆したはずの六連合のためにハフンの艦隊を撃退するジェダオの真意を問う元艦隊提督やその部下たちの駆け引きを描く…

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