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ISBN 10 : 4622095904
Content Description
著名な心理学者カール・ロジャーズの共同研究者にして後継者、また、心理療法の技法・フォーカシングの開発者として、ユージン・T・ジェンドリンの名前と業績は今日広く知られている。一方で、ジェンドリンはそもそも知覚とはどのようなものであるかを、深く探究していた。本書は、ジェンドリンが心理学分野における主著『フォーカシング』を上梓するにいたる研鑽と並行して深めてきた哲学的思索の結晶であり、動植物や人間が生きる世界を包括的に把握しようと試みた理論モデルである。動物はいかに行動を獲得するのか。人間はどのように言語を獲得し、いかにして創造することを可能にしてきたのか。そして、われわれ人間が知覚する以前に「暗在するもの」とは何か―。近代の科学と哲学が暗黙のうちに前提としてきた還元主義を乗り越え、「新しい人類」像をも提示しようとしたジェンドリンの思考の到達点。
目次 : 1 身体‐環境(B‐En)/ 2 機能的循環(Fucy)/ 3 対象/ 4 身体と時間/ 5 進化、新しさ、安定性/ 6 行動/ 7 文化、シンボル、言語/ 8 暗在するものによって考える
【著者紹介】
ユージン・T・ジェンドリン : 1926‐2017。アメリカの哲学者・心理学者。シカゴ大学で哲学を学んだのち、クライエント中心療法の創始者カール・ロジャーズに師事。独自の体験過程理論を通じて「フォーカシング指向心理療法」を確立した。また、本書を中心として独自の「暗在性の哲学」を展開した
村里忠之 : 宮カウンセリングルーム/村里心理療法研究所。博士(学術)。臨床心理士
末武康弘 : 法政大学現代福祉学部臨床心理学科教授。博士(学術)。臨床心理士・公認心理師
得丸智子 : 開智国際大学国際教養学部教授。博士(人文)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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