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私のおばあちゃんへ

ユン ソンヒ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784863854833
ISBN 10 : 4863854838
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

いつかおばあちゃんになることを夢見ていたのに「きのう見た夢」(ユン・ソンヒ)。残されたフランスでの日記を手掛かりに孫が想像で描いたおばあちゃんの最後の恋「黒糖キャンディー」(ペク・スリン『惨憺たる光』)。認知症になったおばあちゃんが何度も繰り返し伝えたのはトラブルの多い孫の未来のためだった「サンベッド」(カン・ファギル『別の人』)。厳しかったおばあちゃんから遺された屋敷を処分するために久しぶりに足を運んだ私は、取り返しのつかない過去に引き戻される「偉大なる遺産」(ソン・ボミ『ヒョンナムオッパへ』収録「異邦人」)。女三世代で行ったテンプルステイで母の意外な一面を知り、母にだんだんと似てくる自分に気づく、ある穏やかな秋の日「十一月旅行」(チェ・ウンミ『第九の波』)。ひとりで堅実に生きてきたはずが、いつの間にか老人だけのユニットに暮らす羽目に。二十一世紀後半の近未来を描くディストピア小説「アリアドネーの庭園」(ソン・ウォンピョン『アーモンド』『三十の反撃』)。ミステリー、SF、ロマンス、家族ドラマなど、老いを描いた6編。

【著者紹介】
ユンソンヒ : 1973年生まれ。1999、東亜日報新春文藝に短編小説「レゴでつくった家」が当選する

ペク スリン : 1982年生まれ。2011年、京郷新聞新春文藝に短編小説「嘘の練習」が当選する

カン・ファギル : 1986年生まれ。2012年に京郷新聞新春文藝に短編小説「部屋」が当選する

ソンボミ : 1980年生まれ。2011年、東亜日報新春文藝に短編小説「毛布」が当選する

チェ・ウンミ : 1978年生まれ。2008年『現代文学』の新人推薦に短編小説「泣いて行く」が当選する

ソン・ウォンピョン : 1979年生まれ。長編小説『アーモンド』で第十回チャンビ青少年文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 吉田あや

    ユン・ソンヒ、ペク・スリン、カン・ファギル、ソン・ボミ、チェ・ウンミ、ソン・ウォンピョン、人気女性作家6人による”おばあちゃん”アンソロジー。おばあちゃんという響きから安直にイメージしていた全体像は端から裏切られる。勿論いい意味で。「年老いた女になるつもりはなかった」と一行目から柔らかであることがあばあちゃんだなんて決めつけないでねと、格好よく始まるソン・ウォンピョン「アリアドネーの庭園」。少子化が進み、ユニットで無味簡素な日々を送る老人たち。(⇒)

  • 星落秋風五丈原

    『アリアドネーの庭園』近未来の韓国では、高齢者は、介護度のランクによって分けられたユニットで暮らしている。少子高齢化社会の解消のために、韓国では高齢者の世話をする福祉パートナーとして移民を積極的に採用していた。ミナのいるユニットDの名前が「アリアドネ―の庭園」。生贄に混じってやってきたギリシャの英雄テセウスに糸玉を渡したクレタ王の王女る。好意を持って受け入れた者によって迷宮が崩壊に向かうという展開が本作とリンク。日本でも介護人材を積極的に海外から受け入れている。“あり得ない”と切り捨てられる内容ではない。

  • Roko

    おばあちゃんにだって若い頃があったのに、子どもも孫もそんなこと考えたこともなくて、何か一つでもいいからすてきな思い出があったらいいのにね。だから「黒糖キャンディ―」のロマンスには、とても心惹かれました。 別の意味で惹かれた「アリアドネーの庭園」は近未来の老人施設の話で、これは日本でも同じことが起きそうな気がして、何だかゾワゾワするんです。ずっと未来は明るいと信じて来たわたしたちにとって、ここで書かれている未来はとても現実味のあるディストピアですから。

  • M H

    おばあちゃんが登場する6編にステレオタイプに収まらない機微が描かれる。淡く切ない恋愛譚「黒糖キャンディー」、苦味のあるディストピア「アリアドネーの庭園」が特に良かった。日本も高齢化の進行が早い国なので、いろんなおばあちゃんがいるのは理解していても、物語として現れることで思い至らず、解像度が低い領域が多々あるのだと改めて気付かされた。将来「偉大なる遺産」の主人公のようなショックを受けるのかも。

  • かもめ通信

    ロウジンスキーとしては絶対に読み逃せない!と、すごく読みたかった本を、書評サイト本が好き!を通じていただいた。読んで見たら「おばあちゃん」と聞いて思い浮かべるあれこれだけでなく、ロマンスもミステリもホラーもSFもあって、さらには女の一生について、あるいは現在過去未来の私自身について深く考えさせられる物語たちでもあった。 ★★★★★

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