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隠された悲鳴

ユニティ・ダウ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784862762894
ISBN 10 : 4862762891
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ある午後、ある村で行方不明になった12歳の少女。村では「儀礼殺人」ではと噂が流れるが、警察は野生動物に襲われたのだと結論づけた。5年後、その村に赴任した若者が、ひょんなことから事件の真相を追うことになる。警察、政治家、実業家、校長、村人、被害者の母…何重にも折り重なった嘘と秘密の先で、彼女が見たものとは―。

【著者紹介】
ユニティ・ダウ : ボツワナの現外務国際協力大臣。1959年にボツワナの伝統的な村で生まれる。同国女性初の最高裁判事として、弁護士として、女性や子ども、先住民、AIDS患者、LGBT等の人権問題について、先駆的な取り組みをしてきた。ボツワナ国内にかぎらず、国連ミッションのメンバーや政府のアドバイザーとして、ルワンダ、シエラレオネ、ケニア、イスラエル・パレスチナの人権問題にも関わってきたほか、2009年にはコロンビア大学の客員教授も務めている

三辺律子 : 翻訳家。東京生まれ。聖心女子大学英語英文学科卒業。白百合女子大学大学院児童文化学科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ケイ

    敢えて辛口の感想で。ボツワナの女性大臣であるがゆえにこそ訴えるべきだと思う事柄を、淡々とフィクションとして述べて欲しかったと思う。儀礼殺人の非人道的残酷さ、女性が被る被害や甘んじている差別、治安・法的機関の機能不全等は、ここらからもよく分かるが、若く聡明な女性達が男たちに対峙するその様子が、智をひけらかすように感じて仕方なかったのが残念だ。教育を受ける機会がなかった兄弟姉妹や他の同級生とは明らかに違うという自らのスタンスへの自負がそこかしこに見られる気がする。色んな意味で問題は根深い。

  • ふう

    感想を書くのもつらい作品です。あまりの悍ましさに気が滅入り、それでもいくらか希望が見えてきたと思ったら最後にまた絶望感に襲われ、社会にはどれだけの闇が潜んでいるのだろうと怖くなります。「三つ編み」で女性が男性の所有物として扱われる話に、今回は少女が男たちの生贄にされる話に打ちのめされ、世界にはこんな扱いを受ける女性たちがたくさんいるのだと改めて思い知らされました。文化や伝統、宗教という名のもとにどれだけの人の命や暮らしがゆがめられていることか…。権力や富をもつ者が、保身のために使っているとしか思えません。

  • fwhd8325

    実話をベースにしていますが、フィクションで描くことによって、救われたと思います。全くのノンフィクションであれば、この事実を正視できなかったかもしれません。ある程度距離をとることができたので、最後まで読むことができました。それでも、ラスト数ページは、かなりきつかった。日本でも集落単位で行っている風習があるけれど、やはり、この事実は、厳しい。

  • papako

    ずっと気になっていて。最初は読みづらいが、主人公アマントルが登場した辺りから、楽しく読めました。『儀礼殺人』呪術医が現役のボツワナで、男たちが力を欲する時に少女を材料に薬を作る。90年代!5年を経て儀礼殺人の証拠である衣服が発見され、警察の隠蔽が明らかになる。被害者の村の人たちは証拠から犯人を探す要求をするが。。。公開会議?コートゥラを行い、公正に証拠品を渡して捜査を託す。なのに!まさかの真実が!唖然となりました。本当に悲しいラスト。まさに隠された悲鳴でした。これがほぼ真実。読んでよかったです。

  • HANA

    儀礼殺人。ある儀式にのっとって、人体の一部を得るために行われる殺人。不穏な言葉から始まるこの本は不穏なまま幕を開け、不快に進展する。サスペンスであるが、正直小説としては色々不満点もある。それでも本書から目が離せないのはボツワナという馴染みのない国が孕む様々な問題点を浮き彫りにして、我々の眼前にこれでもかと突き付けてくる所か。正直儀礼殺人こそ起きないものの、いくつかの問題は我が国と通底するし。そして最後に至ってタイトルの意味に気付かされると、誰しも慄然とすること請け合い。色々な意味で思い一冊であった。

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