ヤコブ・ムシャンガマ

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「言論の自由」全史 ソクラテスからsnsまで

ヤコブ・ムシャンガマ

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784152103154
ISBN 10 : 4152103159
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
夏目大 ,  

Content Description

絶対善?それとも制限すべき危険物?古代ギリシアの広場で、奴隷制廃止の戦いの場で、ファシズム前夜の欧州で、そしてSNS全盛のネット空間で…「言論の自由」が対峙してきた数々の試練と、その真の輝きを描き出す渾身の力作。

目次 : 第1章 古代における言論の自由/ 第2章 中世は暗黒時代ではない―中世イスラム世界とヨーロッパ世界の知の探究と異端審問/ 第3章 大いなる混乱―ルター、グーテンベルク、宗教改革/ 第4章 啓蒙主義の種/ 第5章 啓蒙主義の時代/ 第6章 自由の防塁を築く/ 第7章 革命と反動/ 第8章 静かなる大陸―一九世紀ヨーロッパの言論の自由を巡る闘い/ 第9章 白人たちの責任―奴隷制、植民地主義、人種間(不)平等/ 第10章 全体主義の誘惑/ 第11章 人権の時代―勝利と悲劇/ 第12章 言論の自由の後退/ 第13章 インターネットと言論の自由の未来

【著者紹介】
ヤコブ・ムシャンガマ : シンクタンク「ユースティティア」CEO。ヴァンダービルト大学研究教授。「個人の権利と表現のための財団(FIRE)」シニアフェロー。言論の自由と人権について、エコノミスト、ワシントン・ポスト、BBC、CNN、フォーリン・アフェアーズ、フォーリン・ポリシー、ウォール・ストリート・ジャーナルなどのメディア・専門誌に幅広く寄稿、コメントを行っている。本書が初の著書

夏目大 : 翻訳家。翻訳学校フェロー・アカデミー講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • buuupuuu

    「言論の自由は、自由の偉大なる防塁である。」十八世紀の「カトーの手紙」という文章の言葉だ。言論の自由のない人民の自由はあり得ない。だが歴史を見ると、他者に対して無制限の言論の自由を認められた人は少ない。私たちも、言論と誹謗中傷の区別はなされるべきなのではないか、言論の無法状態を放置すれば社会が壊れてしまうのではないか、と思う時はある。著者は、言論の自由に欠点があるとしてもそれを補って余りある恩恵があると言う。言論の自由は、私たちが人と共に暮らしていくやり方を見つけたり、科学が発展したりするためにも必要だ。

  • ほなみ

    分厚いし、高いしだったが、読んでみたら意外とスルスル読めた。 どこまでが自由な言論で、どこからが誹謗なんだろうか。ある程度制限されるべきなのだろうか。不寛容にも寛容になるべきなのだろうが。 SNSが台頭してきたことにより誰もが「発信者」になれ、素人が発言に「責任」を持つようになった。 活版印刷が出た時も、素人が勝手に「思想」をばら撒くのは危険だとされていたが今となっては大事になっている。 この本では極力自由であるべきだと述べられているが、どうしてもフィルター必要だなと思ってしまう。

  • 朝ですよね

    線形に進化してきたと見られがちな言論の自由は、自由になったが反動で戻る、特定の階層・宗教・人種は置いていかれる、などと紆余曲折。現代は自由は制限する方向に向かっている。このような自由を擁護していたはずの権力者ですら制限に方向転換する「ミルトンの呪い」は歴史上も度々起こっている。解説にもある通り、公的な検閲のみでなく、社会的圧力による広義の検閲も課題である。昨今インターネットはメガテック企業の影響力が大きい。歴史から得られる教訓では、このような中央集権的構造は自由を制限する方向に進む危険性が高い。

  • つっきーよ

    ソクラテスからSNSまでの言論の自由について書かれた本。印刷技術やインターネットの発明などにより言論の自由が広まる。けれど、一方で中身の無い誹謗中傷も広まり、それを制限をしようと法律が制定される。しかし、誹謗中傷の明確な定義が無いため、為政者がその法律を自由に解釈し独裁的になっていく。けれど、制限が続くと却ってその思想は助長され、ナチスはそのおかげで政権をとる事に成功した。そして、権力を握った側は逆に自由を制限する側になる。現在のインターネットも似たような状況になっており、言論の自由が脅かされている。

  • tenorsox

    ソクラテスの時代から「言論の自由」がどのような変遷を辿ってきたか。決して一方向ではなく締め付けと緩和が繰り返されてきたこと、そのような揺り戻しが発生するメカニズム、その中で自由の中身がどう変化してきたか(嘘や誹謗中傷の許容、女性や黒人への開放、信教の自由との関係等)を分かりやすくまとめている(特に迫害される側からする側に回ったキリスト教の話が印象深い)。終盤の「世界全体が締め付けの方向に向かっている」という警鐘も含め、「言論の自由」は絶対に維持すべきだがそのための犠牲も相当大きいことを厭々認めつつ読了。

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