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報いられたもの / 働き手 講談社文芸文庫

モーム

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062903707
ISBN 10 : 4062903709
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

一九三二年の初演時“世界に誇りうる英国演劇の傑作”“イプセン以後の最大の作品”と評された「報いられたもの」。自分が心からしたいことのみをしようと、ある日突然、仕事も家庭も捨てた男が巻き起こす喜劇を描く「働き手」。第一次大戦後のイギリス社会の矛盾と人間の本質を衝き、興行成績を度外視して“自らの魂の満足のため”に書いた、円熟期モームの四大問題劇中の名作二篇。

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • DEE

    戯曲として書かれた作品なので、セリフの前に登場人物の名前が記されている。 最初は気になったけど、あまりにもテンポよく展開していくのでいつのまにか忘れていた。報いられたもの/働き手、どちらの作品も戦後が舞台で、その影響が色濃く出ている。 そしてどちらも最後にどんでん返しが待っている。 一見不幸な結末にも思えるが、動転する者、諦める者、何より本人が当然のこととして受け止めている。そのギャップが面白さなのかもしれない。

  • のうみそしる

    戦争と階級、欲望と虚栄心の話。 『働き手』のチャールズがすばらしい。このようなことを考えても、しがらみの人生の中ではなかなか行動に移せる人はいない。「大人が君たちを面白いと思っていると勘違いしてはいけない。耐え難いほど退屈しているのだよ。」

  • nightowl

    商売が立ち行かなくなってきた帰還兵。彼の存在が平和な田舎に影を差す「報いられたもの」/好きで生まれてきたんじゃない、親が"楽しんで"出来た子なんだから楽しみのために金は渡すべき、40歳過ぎた大人なんて…と嘯く子供たち。そんな生意気がある父親の決心で打ち砕かれる!「働き手」:政治的メッセージが強いわけではないのに、痛烈な社会批判がある二作。戦後と思いきや戦間期の作品。前者はオチの皮肉が強すぎて勘弁してくれというレベル。後者も中年の危機に焦点を当てており(解説のように喜劇とはとても言えない…)早すぎた名作。

  • tenorsox

    弁護士の父、医者嫌いの妻、戦争で失明した皮肉屋の長男、戦争で婚約者を失った情緒不安定の長女、見た目に惹かれて結婚した相手がアル中と判明した次女、美人で明るくて年寄りやら親族(!)から言い寄られる三女らがご近所さん達と繰り広げるドタバタ喜劇。戯曲というフォーマットのせいか登場人物其々が身勝手な言い分をぶつけ合っていて、困窮、病気、自殺等の暗い話題が続くにも関らずコミカルに仕上がっていて草(以上1本目感想。2本目はさらに草草)。自分が好きなのはモームなのか戯曲なのかモームの戯曲なのか、おそらく3つ目と自覚。

  • saeko h

    戯曲は苦手だけれど面白かった!台詞が(訳もかな)良くて立ち読みして購入。 1話目はイギリスの戦後の家族のたった数日を切り取ったお話だけれど夢中になる。両話ともそれぞれの思いや過去が台詞からだけで感じられる。そして第三者である読者には感じることが当人たちは気がつかずすれ違い。 2話めは人生での順位を考えさせられる。親子でも他人であることも、改めて。

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