モハメド・オマル・アブディン

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日本語とにらめっこ 見えないぼくの学習奮闘記

モハメド・オマル・アブディン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560088982
ISBN 10 : 4560088985
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

スーダンからやってきた全盲の青年は、どうやって日本語を身につけたのか。本を読むことすらできなかった彼が、日本語と出合い、日本語で文章を書くまでの苦闘を語る。

目次 : 第1章 文字を知る(文字の記憶/ 点字との出合い ほか)/ 第2章 声から学ぶ(耳で聴く読書/ ラジオとコーラン ほか)/ 第3章 コンピュータに出合う(筑波時代の「革命」/ 筑波から東京へ ほか)/ 第4章 文章を書く(書けなかったころ/ 出会いに導かれて ほか)

【著者紹介】
モハメド オマル アブディン : 1978年、スーダンの首都ハルツーム出身。生まれた時から弱視で、12歳の時に視力を失う。19歳で来日し、福井県立盲学校で鍼灸を学んだのち、東京外国語大学へ進学。スーダンの南北紛争について考察するため、アフリカ地域研究の道へ。同大学大学院に進み、2014年に博士号を取得。東京外国語大学世界言語社会教育センター特任助教、学習院大学法学部特別客員教授を経て、現在、参天製薬株式会社に勤務する傍ら、東洋大学国際共生社会研究センター客員研究員として研究を続ける。また、エッセイスト、特定非営利活動法人スーダン障害者教育支援の会(CAPEDS)代表理事、ブラインドサッカーの選手としても活躍している

河路由佳 : 1959年生まれ。杏林大学外国語学部特任教授。専門は日本語教育学、日本語文学。日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ☆よいこ

    ノンフィクション。12歳で視力をなくしたアブディンさんは、19歳で日本に留学し鍼灸と日本語点字を学んだ。目の見えないアブディンさんがどのようにして日本語を学び、エッセイを書くまでになったのか。本人と支援者にインタビューする▽日本語能力試験を目指しての勉強や鍼灸の国家資格の勉強など、抜群の記憶力を活かして挑む。地頭の良い人だと言うことは間違いない。一方で、友達に教科書を音読してもらったり、分からないことは周りに質問したりして協力を求める力も半端ない、凄い人。読んだ本の感想も独特で面白かった。高野秀行とは友人

  • けんとまん1007

    想像できない・・・のは、当たり前だと思う。実際、自分が経験していないので、致し方ない。それに、安易に想像することを憚られる。もともとの地頭の良さだけなく、ものの捉え方・考え方が素晴らしい。しかし、この文章、そこいらの日本人には書けない拡がりとユーモア、奥行きがある。改めて、人は、どんな出会いがあるかが大切だということを感じあ。

  • Roko

    日本の文章を文字で読もうとしたら、漢字という大きな壁がありますけど、音声で読むことでそういうことを感じずに読書ができていたというのはアブディンさんにとって幸運だったのかもしれません。でも、アブディンさんは漢字をちゃんと勉強しているのです。同音異句や人名の説明には漢字が必要だと日本語の先生に教わってから、漢字に興味を持つようになりました。最初は形のイメージがわからないので粘土で形を作ってもらって、それを触って覚えたのだそうです。周りの人が協力してくれたのはアブディンさんのお人柄ありきなのでしょうね。

  • マカロニ マカロン

    個人の感想です:A-。モハメドさんはスーダン人で全盲で1998年日本の鍼灸等の技術取得のため盲学校に入学。東京外語大に進学大学院卒業し現在研究員として日本で活動している。先日モハメドさんと本書構成の河路さんの対談を聞いた。全盲で日本語能力試験1級合格というのはすごいと思うが、漢字をコミュニケーション手段として覚え、オーディオで漱石、太宰、三浦綾子などの小説を読むのが趣味。モハメドさんが晴眼者だったら青年期に徴兵され、内戦で死んでいたかもしれない(友人に戦死者多数)、盲目故に命があることへの思いも強いようだ

  • サアベドラ

    全盲の外国人(スーダン出身で現在は日本国籍取得)でありながら、19歳で来日し日本語をほぼ完璧に読み書きできるようになった人物が日本語学習の来歴を語った本。2021年刊。そもそも著者はハルツーム大学法学部(東大法学部に相当)に入学できるほどの秀才で、来日後も多くの人の支えや支援を得ることができた幸運もある。著者も断っている通り境遇がかなり特殊なので外国語学習の事例として参考にすることは難しいが、そんなことがどうでもよくなるぐらい本人が極めて魅力的なキャラクターの持ち主で、それだけで十分読む価値があると思う。

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