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マーメイド・オブ・ブラックコンチ

モニーク・ロフェイ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784865283495
ISBN 10 : 4865283498
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

一九七六年。カリブ海に浮かぶブラックコンチ島の漁師デイヴィッドは人魚アイカイアと出会い、伝説の存在である彼女に惹かれていく。だが、ある日島で開かれた釣り大会で、アメリカ人の親子がアイカイアを釣り上げてしまう。博物館に売り飛ばそうとする彼らから瀕死の人魚を盗み出し、自宅に匿うデイヴィッド。世話をするうち、アイカイアは少しずつ人間の姿に変化していく。彼女は呪いで人魚に姿を変えられた、千年前の先住民族の少女だったのだ。一緒に暮らすうちにデイヴィッドと心をかよわせ、領主やその息子と仲良くなるアイカイアだったが、獲物を奪われたアメリカ人、ひと儲けをたくらむ村人、そして永久の呪いが彼女を放っておいてくれるわけもなく―人魚と人間の邂逅をとおして七〇年代カリブ海地域の混沌と活況を描く。二〇二〇年コスタ賞受賞作。

【著者紹介】
モニーク・ロフェイ : 1965年トリニダード出身。高校生でイギリスに移住し、イースト・アングリア大学で文学と映画を専攻、ランカスター大学でクリエイティブ・ライティングの博士号を取得した。2002年にマジックリアリズム小説Sun Dogでデビュー。2020年、第6作目の長編である本作を発表。コスタ賞をはじめ多くの賞を受賞し、数々のベストブックリストに取り上げられた

岩瀬徳子 : 翻訳家。お茶の水女子大学文教育学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヘラジカ

    読み終えてすぐさまグラスにラム酒を注いで飲み干した。熱くて、甘くて、じんわりと人を酔わせる。つまりこの小説の味わいそのもの。古典的な童話をカリブ海の風土と伝説に混ぜ合わせ、ポストコロニアリズムの要素を溶かし込みながら、詩的で美しい言葉によって高らかに歌い上げた快作である。とても映像的な作品でもあり、文章を読んでいるというよりは脳内で映画を観ているように錯覚する瞬間もあった。リトル・マーメイド?ディズニーは過去の名作アニメを見境なしに実写化するのではなく、こういう小説をこそ映画化するべきだ。心からそう思う。

  • Porco

    後半は一気に読めたけど、前半はちょっと冗長な感じがしました。

  • スターライト

    カリブ海に浮かぶブラックコンチ島に現れた人魚を見かけたデイヴィッド。それを釣り上げたアメリカ人父子から彼女を盗んだデイヴィッドはすぐ海に返すはずが、徐々に人間の女性になっていく彼女に恋をしてしまう。二人を匿うミス・レイン、障害を持つ息子、10年前に姿を消して突然島に帰ってきた元夫ライフ。人魚の出現で平穏だった島がにわかに波立ち、隠してきた感情が露わになっていく。人間にとって大切なことを、寓話を下敷きにした物語で情感豊かに謳いあげる佳品。

  • ボウフラ

    マーガレット・アトウッドが絶賛している帯があるがカリブ海の島で人魚と出会い恋していく単純な話だった。79点

  • コキア

    この人魚は、人間の世界に憧れたからこっちに来た訳ではない。 何も起こらない静かな人生と、知ってしまった故の悦びと哀しみ。どっちがいい? 太古、人間だった人魚が再び地上での生活や言葉を思い出し、魂の友と出逢うとき。 疼きによる女の引き寄せの力の強さ、、 導かれた出逢い、息を飲む展開、 はあーとため息が出ちゃう何とも心揺さぶられる切ない物語 マーガレットアトウッドも絶賛だけどわたしも絶賛

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