SACD

Messiaen: Turangalila-Symphonie

Messiaen, Olivier (1908-1992)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
UCGD7005
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
SACD
Other
:
Hybrid Disc

Product Description

シャイー&コンセルトヘボウ/トゥランガリーラ交響曲

20世紀フランスを代表する作曲家の一人、オリヴィエ・メシアン[1908-1992]の傑作『トゥランガリーラ交響曲』は、ボストン交響楽団の音楽監督、セルゲイ・クーセヴィツキーの委嘱により、1946年から48年にかけて作曲され、1949年にレナード・バーンスタインの指揮で世界初演されています(日本初演は小澤征爾が、ドイツ初演はギュンター・ヴァントが指揮を担当)。
 『トゥランガリーラ』という言葉は「トゥランガ」と「リーラ」というサンスクリット語に由来するもので、「愛の歌」や「歓喜への賛歌」といった意味を持っています。
 インド音楽やワーグナーの『トリスタンとイゾルデ』の影響を受け、75分に達するというこの大規模な作品は、標題つきの10の楽章から成り、全体は「彫像の主題」「花の主題」「愛の主題」「和音主題」という4つの循環主題によって、統一が図られています。
 無調と調性音楽の間を行き来し、大編成のオーケストラとピアノ、そしてオンド・マルトノが縦横に絡み合う極彩色のオーケストレーションが放つ魅力はオーディオ的にも素晴らしいものがあり、特に第5楽章「星の血の喜び」の凄みには驚かされます。
 シャイーの演奏は、名盤ひしめく『トゥランガリーラ交響曲』のディスクの中でも最も劇的な迫力、音響的な魅力(エンジニアはジョン・ダンカーリー!)に富むものといえ、リアルな質感で捉えられた名手原田節によるオンド・マルトノの不思議な響きもあって、聴きごたえ抜群の仕上がりとなっており、ディアパゾン・ドール賞も受賞しています。
 なお、このアルバムはハイブリッド・タイプのSACDなので、通常CDのステレオ音声のほか、SACDのステレオ音声(2.0)、SACDのマルチチャンネル音声(5.1)という3つの音声が収録されています。
 直接音の切れ味、楽器の音の細密な描写を味わうのであれば2チャンネル・ステレオが、ホールに響く全体の雰囲気を味わうにはマルチチャンネルが適しているとよくいわれますが、それらを聴き較べて楽しむのもハイブリッドSACDならではの楽しみと言えるでしょう。
 メシアン研究で知られるフェビアン・ウォトキンソン(訳:三浦淳史)と、なにごとにも事情通の三浦淳史の解説が充実しているのは国内盤ならではのメリット。複雑な大作への理解を助けてくれます。
 
メシアン:トゥランガリーラ交響曲 [75:56]
 第1楽章: 導入部 [06:20]
 第2楽章: 愛の歌T [07:59]
 第3楽章: トゥランガリーラT [05:56]
 第4楽章: 愛の歌U [11:11]
 第5楽章: 星の血の喜び [06:18]
 第6楽章: 愛の眠りの園 [11:40]
 第7楽章: トゥランガリーラU [03:45]
 第8楽章: 愛の展開 [10:43]
 第9楽章: トゥランガリーラV [05:17]
 第10楽章: 終曲 [06:47]
 原田節(オンド・マルトノ)
 ジャン=イヴ・ティボーデ(ピアノ)
 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
 リッカルド・シャイー(指揮)
 録音時期:1992年3月16〜19日
 録音場所:アムステルダム、コンセルトヘボウ大ホール
 プロデューサー:アンドルー・コーナル
 エンジニア:ジョン・ダンカーリー

Track List   

  • 01. Turangalila Symphonie
  • 02. Turangalila Symphonie
  • 03. Turangalila Symphonie
  • 04. Turangalila Symphonie
  • 05. Turangalila Symphonie
  • 06. Turangalila Symphonie
  • 07. Turangalila Symphonie
  • 08. Turangalila Symphonie
  • 09. Turangalila Symphonie
  • 10. Turangalila Symphonie

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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円熟期のジョン・ダンカーリーによる収録で...

投稿日:2009/04/14 (火)

円熟期のジョン・ダンカーリーによる収録で、今ではめったに聴く事の出来なくなったHiFi録音。従来のCDも十分優秀であったが、さすがSACDでは高音域の刺激臭が一切無くなり、実物大のコンセルトヘボウホールがリスニングルームに現れる。SACDでこそ楽しみたいアルバムである。

meji さん | 横浜市 | 不明

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