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独り居の日記新装版

メイ・サートン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622085584
ISBN 10 : 4622085585
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

未知の土地に引越し、心機一転の人生が始まる―自分の内なる怒りには正直に、でも身のまわりには秩序と平和を築こう。「女性自伝文学の分水嶺」とされる傑作。

【著者紹介】
メイ・サートン : 1912‐1995。ベルギーに生まれる。4歳のとき父母とともにアメリカに亡命、マサチューセッツ州ケンブリッジで成人する。一時劇団を主宰するが、最初の詩集(1938)の出版以降、著述に専念。小説家・詩人・エッセイストで、日記、自伝的エッセイも多い

武田尚子 : Naoko Takeda Yarin。岡山県に生まれる。津田塾大学英文科卒業。翻訳家。アメリカ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Willie the Wildcat

    公私において直面した壁。今から振り返れば、時勢ももれなく影響。著者が度々口にした”てんかん病み”は、蓄積された心の傷の訴えという感。四季折々の自然の変化と、庭を含めた住処の変化が、徐々に著者の心を癒していく。心情を包み隠さない日記。文字に残した本著の狙い、かもしれない。著名人との交流以上に、旧知の友人への感情の変化とその”矛盾”に対する心底描写が印象的。人生における”休息”の取り方を考えさせられる気もした。原題はLonelinessではなく、Solitude。故の最後の一文也。

  • sheemer

    米国の詩人・小説家で、60歳を前にして一人暮らしをつづった日記。本書の解説に人物の詳細が示されている。 もっと静謐で明るい世界を想像していたが、実際は鬱の語りのようだ。正直で衒いなく、静穏で生産的な日と、混乱と破綻破滅的な日の入れ替わりが赤裸々に描かれる。自身の理想的な詩の世界をあえて壊そうとしている。本当はそうではない、と。実感としての孤独に関する洞察で、自立・独立するということの意味が深く吟味され、日記のテキストが中からスパークする。とてもいい本だった。読友に感謝。彼女の本をもっと読みたい。お薦め。

  • ぱせり

    雨が降っている中で始められた文章は、秋でも冬でも、そして明るい陽射しの春であっても、どこかに静かな雨の音を含んでいるような気がする。わたしはそれが心地よい。晴れやかに暮らしていたら気がつくことのできなかったもの、ことに自分のなかに眠るものたちと、静かに対峙できる。孤独が友となる豊かな時間が愛おしい。

  • 魚京童!

    なんだろう、なんかねー。嫌じゃないんだけど、今が時期じゃない。

  • 抹茶モナカ

    自分の内面と向かい合うため、孤独な生活に入った作家の日記文学。とは言え、友人やペットはいる訳で、ゆるゆると生活雑感が綴られて行く感じ。職場を追われた頃のものらしいけれど、恨み節もなく、解説を読まないとその内面を平静に保つ意味もはっきり理解できない。読者としての僕が、孤絶感の中、暮らしており、読んだ本の中で紹介されていたため、手に取った。直截な筆致の日の日記は割と簡単に心に響いた。

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