ミリアム・ラウィック

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わたしの町は戦場になった シリア内戦下を生きた少女の四年間

ミリアム・ラウィック

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488003890
ISBN 10 : 4488003893
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

2016年12月。かつてシリアの経済の中心だったアレッポは、内戦の激戦地となっていた。ジャーナリストのフィリップ・ロブジョワはその町で、ミリアムという13歳の少女とその母親に出会う。2013年にイスラム過激派の反政府組織に住み慣れた場所を奪われていたミリアム。彼女は、2011年から続く内戦下の日記を残していた。何気なく日常を過ごしていた世界があった一方で、シリアでは何が起き、子供たちの生活はどう変わったのか? 少女が内戦下の日々を曇りなき目で綴った記録。フランスでベストセラーになったノンフィクション登場。

【著者紹介】
ミリアム・ラウィック : 2003年生まれ。シリア・アレッポで生まれ育ったアルメニア系のクリスチャン。現在も両親と妹とともにアレッポで暮らす

フィリップ・ロブジョワ : 旧ユーゴスラビアやアフガニスタンなど紛争地域に赴いて取材活動をしてきたフランスのジャーナリスト

大林薫 : 青山学院大学文学部フランス文学科卒業。フランス語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • どんぐり

    シリアに暮らす少女ミリアムの8歳から4年間の日記。政府軍と反政府軍の戦闘が激化していくなか、町にISの武装集団がやってきた。日を追うごとに銃声や爆発音が轟き、爆撃によって崩壊していくアレッポ。町からは命が奪われ、次々と住む地区を追われる。死んでいることがわからなくて、ずっとそばにいて妹に話しかけている5歳のイバちゃん、ミサイルにこわされた家の前で子どもたちに向かって「外に出るな」と両脚を失いながら叫んでいる男、政府軍のスナイパーの銃声が止まないなかを壁伝いに駆けていく子どもたち。そんななかで、町が戦場にな

  • ヒラP@ehon.gohon

    7才から13才になるまで、シリアの少女が書き記した日記は、あまりにも痛々しいものでした。内線のために死と隣り合わせになってしまった生活。そんな状況の中で学校に通い続ける非情理さ、戦火の中で営まれる不思議な日常、体験した者からでなくては語ることのできない現実です。 日記に記載されない多くの日に、少女の苦難を想像しながら、少女の自分を失わない眼に、圧倒されました。 幼い命を犠牲にする、大人たちをどうすれば良いのでしょう。

  • テツ

    シリアの内戦下で生き延びた少女の記録。それぞれの正義のために(口には出さない私利私欲のために)争い殺しあう人間の周りでは、そうしたやりとりとは全く関わりのない夥しい数の一般人が犠牲になっている。生命を、文化を、人と人とのつながりを、圧倒的な暴力は一顧だにすることなく踏み躙っていく。大義名分なんて巻き込まれる人間には関係ない。ただただ自由を削ぎ落とされ、生命が脅かされるだけで何一つ救いなんてない。僕はノンポリだけれどそうした政治的なスタンスは関係なく、どんな形であろうと戦争はしちゃいけない。

  • ショコラテ

    シリア内戦下のアレッポで四年間を過ごした少女の日記。アレッポと言えば、四角いオリーブ石鹸くらいしか知らなかった。単一民族には理解しにくい、多民族国家の内戦。政府に不満があるからと言って、そこでいきなりサブマシンガンが出てくるのが、まず理解できない。宗教戦争のようだが、21世紀になっても、人間は許容の心を持つことはできないらしい。

  • スー

    アルメニア系クリスチャンのミリアムが2011年の7才から17年までの日記です。最初は大好きな家族や一番の親友の話でとても幸せ一杯でした。しかし徐々にデモの話題が日記に登場しだし今度は遠くで銃声が聞こえついには爆発でマンションが震えるまでに治安が悪化していく。このジワジワ事態が悪化していくところが真綿で首を絞められているようで恐怖を感じる。彼女の住む地域ではアサド政権は善で反政府組織は悪で突然爆撃してきたアメリカとフランスも敵でしかなかったようでテレビでは分からなかった情報ですね。

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