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緩やかさ 集英社文庫

ミラン・クンデラ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087607918
ISBN 10 : 4087607917
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

パリ郊外の城に滞在する作家が見た、18世紀の騎士とさる夫人の一夜の逢瀬と、20世紀末の自意識過剰な茶番劇。待望の文庫化!

【著者紹介】
ミラン クンデラ : チェコ共和国生まれ。1975年よりフランスに住む。2023年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ふみふみ

    前半はクンデラさんらしいペダンチック臭漂うエッセー風エソードの連続で、後半は城のレセプションホールを舞台に学者たちのスペキュレイティブ喜劇と言うのかソープオペラ(シットコム)が繰り広げられます。このドタバタがとてもシュールな構図で笑えますし、ペニスが喋り出したり、18世紀の小説と物語が交わったりとマジックリアリズムっぽさも醸し出してます。本書のモチーフ、緩やかな快楽主義へのオマージュはいまいちピンときませんが、小説としては十分面白いですね。

  • mtht

    読了。話の筋が難しくてモチーフである"緩やかさ"を掴むのも難しいと思ったが、それを含めてこの小説の面白いところでもあると思うし、あの一節は自己言及だったんだなと思えるところがあり、それでこの話を納得しました。

  • ぷるいち

    読んでいる最中に声出して笑ってしまった。クンデラというと「軽さ」「不滅」のせいで、超絶技巧で、すごく高尚なもの書いた作家にとらえられているけど、もっとライトに楽しんでいいと思う。「冗談」なんかも明らかに笑いを狙ってる下ネタありますよね。

  • たけし

    短い喜劇。クンデラらしい登場人物が入れ替わり、今回は時代も入れ替わる。しかし、悲壮感はなく、軽く仕上がり。速さは忘却を求めるから。もはや余韻など欲しくなく、皆んなに忘れ去られたいから、耐え難い自分自身を忘れ去りたいから、速く動くのだという。なるほど、そんなところはあるかもしれない。忘れたくないようなひと時など日常にそうあるものでなく、それらもあっという間に過ぎていく。次にそれが来るのが待ちきれないから、また速く動いていく。そんな感じか。

  • イコ

    ある城にクンデラと、クンデラが思い出しているある小説のキャラと、同時代にいるある人が、時間の枠を壊しつつほぼ同時に語られる。目立ちたがり屋ついて分かったようで分からないような、笑える内容にしては難しい。

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