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ISBN 10 : 4865981233
Content Description
ナチス政権下の国家社会主義の時代に活躍した法律家、フランツ・シュレーゲルベルガーの生涯と業績を史実に基づいて再現し、法に奉ずるはずの法律家が、いかにして不法に仕えるに至ったかを実証する!!
フランツ・シュレーゲルベルガーは、第一次世界大戦終結後、帝国司法省の官僚として職務に就き、1920年代前半の大インフレーションを終息させ、共和国の経済社会に安定をもたらした。その才能は帝国大統領からも高く評価され、ギュルトナー司法大臣の事務次官に起用された。ナチ時代においてもその地位は揺るぐことはなく、新政権の意に沿う司法制度改革を推進し、大臣の死後、ヒトラーに司法大臣代行として起用された。これによって、帝国司法省の頂点に立って全司法機関の事務全般を統括する絶対的な権限を手に収めた。
シュレーゲルベルガーの法律家としての才能は、国家社会主義の独裁を支え、ドイツとドイツ司法の名の下でヨーロッパ全域を未曽有の不幸に陥れるために発揮された。本書は、国家社会主義の時代に活躍したこの指導的な法律家の生涯と業績を史実に基づいて再現し、法に奉ずるはずの法律家がいかにして不法に仕えるに至ったかを実証する。
【著者紹介】
ミヒャエル・フェルスター : 1957年ベルリン生まれ。1988年から1993年までベルリン自由大学法学部の民法・法史学研究所のウーヴェ・ヴェーゼル教授(Prof.Dr.Uwe Wesel)の助手を務める。1994年、ブランデンブルク州内務省に入省。本書の基になった論文を学位請求論文としてベルリン自由大学に提出し、1995年に法学博士の学位を取得する。2023年に退官するまでドイツの司法行政に従事した。現在、法史学の研究に従事している
本田稔 : 1962年大阪府に生まれる。1993年立命館大学大学院法学研究科博士後期課程修了、博士(法学・立命館大学)。現在、立命館大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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