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ゲームの規則 4 囁音

ミシェル・レリス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582333268
ISBN 10 : 4582333265
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

詩か革命か、その結び目をもとめて、些細な出来事の断片を集めるレリス。落穂拾いの如き彼の耳に響くかそけき物音。

【著者紹介】
ミシェル・レリス : 1901年パリ生。作家・民族学者。レーモン・ルーセルの影響を受け、20歳ころより本格的に詩作を開始。やがてアンドレ・マッソンの知遇を得て、1924年シュルレアリスム運動に参加。1929年アンドレ・ブルトンと対立しグループを脱退、友人のジョルジュ・バタイユ主幹の雑誌『ドキュマン』に協力。マルセル・グリオールの誘いに応じ、1931年ダカール=ジブチ、アフリカ横断調査団に参加、帰国後は民族誌学博物館(のちの人類博物館)に勤務、民族学者としての道を歩む。1937年バタイユ、ロジェ・カイヨワと社会学研究会を創立。戦後、ジャン=ポール・サルトルらと雑誌『タン・モデルヌ』を創刊。1990年没

谷昌親 : 1955年生。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。パリ第三大学第三期課程修了(レーモン・ルーセルについての論文で文学博士号取得)。早稲田大学法学部教授。専攻、フランス現代文学・映像論。著書の他、訳書もある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • syaori

    日々の思索や出来事の断片から成るこの巻はモザイクでつくられた壮麗な殿堂のよう。これは、レリスを衝き動かしていた二つの極(詩と社会問題)の合流点、「詩法であると同時に生きる術でもあるような黄金律」を半ば諦めつつ探す彼が作り上げた祈りの場なのでしょうか。でもレリスは自身の目論見を「破綻」としつつも、詩(芸術)の力、それが現実に働きかける力をどこまでも信じていて、それゆえにこの断片は彼だけの自省や夢に留まることなく何かを信じさせてくれるのだと思います。言葉の力を、個を世界に繋げる営為を、レリスのもたらす一滴を。

  • 踊る猫

    パッチワークのようだ。つまり、断片の寄せ集め。それがこの詩人(と敢えて書く)の資質だったのだから興味深い。息が長い文章を用いてシーンを描写して、そのうねりで華麗に読ませるというのではない。逆に瞬間ごとに思いついたこと、ひらめきをぶつけ合って火花を散らせて読ませる。それでこの長さを読ませるというのは流石にキツいものがあり、私も苦痛を感じなかったといえば嘘になる。だが、我慢して読んだ。あるいはそんな読み方は邪道だったのかもしれない。毎日、チビチビと読むこと。『失われた時を求めて』とは別の形でそう齧るべき本かと

  • Mark.jr

    全4巻。自伝的な内容ですが、巻が進むにつれて、小説とエッセイの境界が曖昧になり、筋らしい筋も消え去って行く、そんな作品。正直この分量だと、面白いと思う以上に疲れるという感情が上回るのですが、その疲れを含めての作品でしょう。

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