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ISBN 10 : 4894348659
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貨幣を単なる交換の道具と考える主流派経済学は、貨幣を問題にできない。インドウェーダ社会、アレアレ社会、古代ローマ社会、アフリカ王権社会など非近代社会と、ユーロ創設を始めとする現代の貨幣現象の徹底分析から、貨幣の起源を明らかにし、いまだ共同体の紐帯として存在する近代貨幣の謎に迫る。
目次 : 第1部 債務(ヴェーダ・インドにおける祭式的行為への支払い/ 貨幣取引の儀礼的基礎、もしくは殺し屋に礼を尽くす方法/ 主権性と正当性の狭間にある金融的事実および貨幣手段―アルカイック社会の金融制度)/ 第2部 主権(市場経済の貨幣的秩序/ メラネシア共同体にとっての貨幣と、ヨーロッパ社会の個人にとっての現代貨幣とを比較する/ 古代ローマにおける戸口調査・評価・貨幣)/ 第3部 信頼(勤労者社会における債務と貨幣の二元性について/ 西・赤道アフリカにおける脱貨幣化と再貨幣化(一九‐二〇世紀)/ 信頼と貨幣―埋め合わせ・保護・統合の諸紐帯についての心理学)/ 第4部 現代の諸進化(自己準拠貨幣―現代の貨幣進化に関する考察)
【著者紹介】
ミシェル・アグリエッタ : パリ第10大学の経済学教授。通貨・金融問題の専門家にしてレギュラシオン理論の創始者
アンドレ・オルレアン : 国立科学研究センター(CNRS)研究主任、理工科学校応用認識論研究センター(CREA)所員。金融論・ミクロ経済学が専門で、近年はコンベンション理論の展開に注力
坂口明義 : 1959年生。専修大学経済学部教授。貨幣・金融制度論が専門
中野佳裕訳 : 1977年生。国際基督教大学社会科学研究所助手・研究員。専門は平和学、社会政治哲学
中原隆幸 : 1963年生。阪南大学経済学部教授。レギュラシオン理論に基づく国家財政分析が専門(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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