ミゲル・デ・セルバンテス・サアベドラ

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ドン・キホーテ 前篇 2 岩波文庫

ミゲル・デ・セルバンテス・サアベドラ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003272121
ISBN 10 : 4003272129
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2001
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

その名も高きドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャとその従士サンチョ・パンサ、例によって思い込みで漕刑囚たちを救ったあげく、逆に彼らに袋だたきにされ、身ぐるみはがれる散々な目に。主従はお上の手の者の目を逃れ、シエラ・モレーナの山中に。

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヴェネツィア

    この巻ではドロテーアなどの新しい人物たちが登場し、やや脱線気味の展開を見せており、キホーテの出番は意外に少ない。それは、そうだろうとも思う。なにしろ騎士物語を妄想した挙句に風車や羊の群れと戦っては、その度に散々な目に合うというメイン・プロットだけで6巻を突き進むには、さすがに無理があるだろう。また、篇中に『愚かな物好きの話』と題された小説内小説が配されるなど、なかなかに斬新な試みもなされている。その内容は、ダ・ポンテの"Così fan tutte"の元ネタはこれなのかと思わせるようなもの。

  • ケイ

    サンチョは、狂った妄想の騎士に、あくまでも諭すように対している。しかしご褒美はそのうちもらえると信じているのが、これまた滑稽。この巻では、周りの人々がドン・キホーテを妄想男とわかった上でうまく騙して法螺話を語るなど、どんどん脱線していっている。作中の作品も出てきて、次はどういくのか。

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    やっぱり、この本、滅茶苦茶、面白い!カルデニオが狂乱に陥った理由、麗しのドローテア嬢が合流するまでやそこからドン・キホーテを正気に戻そうとする作戦、更には(初版では削られた)サンチョの驢馬が盗まれてから戻ってくるまでや終盤の作中作「愚かな物好きの話」などの細やかな挿話に読む楽しみがギュギュっと詰まっているのだ。もし、この小説が新聞やSNSで掲載されていたら、続きが気になって読者が増えるタイプの小説なんじゃないだろうか。特にノリノリで女装した司祭がいざ、人前に出ようとすると恥ずかしくなる場面に笑いました

  • 扉のこちら側

    初読。2015年1143冊め。【78-2/G1000】ドン・キホーテの苦行スタイルには苦笑いが止まらない。なぜだか子どもの頃に読んだ時は彼はもっと若い、それこそ少年という年に近い青年だと思い込んでいたのだけれど、実際はいい年をした方なのに。彼をここまで突き抜けさせたことができる物語の魔力って怖い。突っ込み要員なのか巻き込まれ要員なのか、仲間が増えて珍道中の色が強くなっていく。【第2回G1000チャレンジ】

  • やいっち

    予想外に面白く楽しめている。人間にとっての物語の意味。狂気と正常の境の曖昧さ。その微妙な揺れる境を物語を語る…信じる人間の面白みがある。途中から劇中劇風な物語が織り込まれてあって、工夫が凝らされている。さっそく次の第3へ。それで前編は終わる。早めに後篇を用意しないと。

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