マーティン・ヴァン・クレヴェルト

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戦争文化論 上

マーティン・ヴァン・クレヴェルト

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784562045945
ISBN 10 : 4562045949
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2010
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

なぜ戦争が文化であるのか、なぜ人類は戦争に魅了されてしまうのか。その本質を理解しなければ、「戦争」は語れない。クラウゼヴィッツ批判、名著「補給戦」の著者が新たに、人類と戦争の本質を問う。

【著者紹介】
マーチン・ファン・クレフェルト : イスラエルのヘブライ大学歴史学部教授。専門は軍事史および戦略研究。ロンドン大学経済政治学学院(LSE)で博士号を取得した後、1971年から現職。また、アメリカなど主要諸国政府の防衛問題アドバイザーとしても活躍

石津朋之 : 獨協大学卒、ロンドン大学SOAS及び同大学キングスカレッジ大学院修士課程修了、オックスフォード大学大学院研究科修了。防衛省防衛研究所戦史部第一戦史研究室長。拓殖大学、上智大学、放送大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Arisaku_0225

    「理論的に考えれば、戦争は目的を達成する一つの手段である。野蛮ではあるが、ある集団の利益を図ることを意図して、その集団と対立する人々を殺し、傷つけ、あるいは他の手段で無力化する合理的な行動である。だが、この考えは見当違いも甚だしい。」から始まる本書は、戦争が以下に人間を魅了し、非合理的側面に支配されてきたかをひたすら綴っている。古くは紀元前の遺跡の絵から現代の新兵訓練の様子を、地理的には西洋から太平洋諸島、そして日本までの戦争と人間が育んできた膨大な文化を開設しようとする極めて挑戦的な書だろう。

  • メロン

    大学時代の先輩と議論しているときに引用していたので読んでみた。巻頭のリベラルの戦争忌避とリアリズムのマキャベリ・クラウゼヴィッツのような数値、理論でしかみない戦争への観点に対する批判は興味が出た。ただ上巻は下巻の前に人間とは戦争にたいしてどのような文化様式をもっているかの事実の列挙で若干退屈ではある。下巻に期待しながら読んでみたが。割りと世界全般の戦争に目を向けてはいるもののやはり欧米の事例が多いようには感じた。

  • 無重力蜜柑

    クラウゼヴィッツ主義者の言うように戦争が政治の手段あるいは延長であって目的合理的な営みなのだとすれば、戦争はもっと機械的な様相を示すはずだ。例えば武器や防具に名前を付けたり勇ましい軍服を仕立てたりする必要はなく機能性を追求すればよいし、宣戦布告など必要なく奇襲が常に最適解となってしまう。しかもこうした行動は未開部族や前近代文明に限らず神話の時代から現代まで普遍的に見られる。明らかに戦争にはクラウゼヴィッツ主義者が見落とす「文化的」側面があるのだ。そして何より、現代ではタブーとされがちだが戦争は「楽しい」。

  • yo

    戦争に関わる文化について詳述する。本編は下巻なのだろう、上巻は戦争の前、中、後の各タイミングで人々がどんなことをするか、それも一見非実用的で非合理的なことをしているかを述べる。戦争と言えば悲惨という言葉を連想して反対しまくる本と、クラウゼヴィッツをはじめとして政治的な観点から分析する本かどっちかしかない中で、文化的な視点から、それも戦争は人によっては「楽しい」「エキサイティングな」ものだというポイントを提示してくれるこの本はかなり貴重だろう。好き嫌いは抜きにして、戦争について考えるなら必読。そして下巻へ。

  • 富士さん

    上巻読了。経済人類学があるなら、軍事人類学があってもいいですよね。細かいところに疑問はありますが、著者の論には大賛成です。殺人ゲームをすると凶暴になるみたいな酷い議論に対して、戦争なんて始めからゲームなんだよ、という見解はとても意味あるものです。自分が痛まない限り人の痛みなんてわかるわけありません。人間の獣性を理解しようとしない奴らのおかげで、どれだけの蛮行が例外事項として闇の中に葬られてきたか、葬られようとしているかを考えると身の毛がよだちます。戦争でなければ犠牲者はいないなんて事はありえない。

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