マーティン・フォード

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テクノロジーが雇用の75%を奪う

マーティン・フォード

User Review :3.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784023313668
ISBN 10 : 4023313661
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
秋山勝 ,  

Content Description

「今世紀のうちに雇用の75%は消滅する!」――。本書の原書 The Lights in the Tunnel は、2009年に自費出版されるやアメリカ国内外で大きな反響を呼び、「2045年問題」「雇用なき経済回復」などの機械と雇用収奪の問題を指摘する議論の嚆矢となった。気鋭のIT起業家である著者は、誰よりもシビアに労働市場の現実と未来を語る。低賃金の熟練工だけでなく、今後はホワイトカラーなどの中間層も収奪の対象となるだろう。経済学者はイノベーションによって新たな雇用機会が誕生するというが、指数関数的に発達するコンピュータによって新規雇用さえ奪われているのが現状だ。雇用格差は拡大し、このまま自由市場経済は破綻してしまうのか。危機を乗り越えるためにはどうすればいいのか。社会・環境保護を視野にいれた、著者独自のラディカルな未来構想が提示される。

【著者紹介】
マーティン・フォード : 未来学者。ミシガン大学コンピューター工学部卒業、カリフォルニア大学ロサンゼルス校経営大学院でMBAを取得。ロボットや人工知能、オートメーションの進化が社会や経済に与える影響を研究する。自身もシリコンバレーでソフトウェア開発会社を創業、コンピューター設計、ソフト開発のキャリアは25年以上に及ぶ。フォーチュン、フォーブス、アトランティック、ワシントン・ポストへの寄稿のほか、NPRやCNBCなどのラジオやテレビにも多数出演している

秋山勝 : 立教大学卒。出版社勤務を経て翻訳の仕事に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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この本は世界的経済危機を迎えた2009年に刊...

投稿日:2021/04/25 (日)

この本は世界的経済危機を迎えた2009年に刊行された本であり、あの時代に大量の雇用がなくなったという背景は理解する必要がある。当時からすでに、単純作業や均一化された作業はアウトソーシングされるのが一般的であった。コールセンター業務はフィリピンへ、事務作業はインドへアウトソーシングされ、次に待っているのは自動化であり、人間がいらなくなる。さらにいえば、ありとあらゆる仕事がこの過程を通らざるを得ず、特にホワイトカラーの仕事、あるいは、専門性が高いとされる弁護士のような仕事は完全にテクノロジーに代替されると予測している。この状況に対して、19世紀の産業革命に起こった機械打ちこわし運動、ラッダイト運動のように対抗する動きが出てくる可能性があり、他方、経済学者は人々が豊かになり、他の仕事領域を見つけるため、これらの効用が奪われる雇用を上回るとして、著者の懸念を一笑する。著者の懸念は失われた雇用とそれに伴う消費の消滅が何らかの救済がない限り、失業者があふれる点にあるのだが、人間は仕事しなくてもよくなって遊ぶだけでいいのではないか。著者は雇用=労働が人間に必要なものという前提があるが、現在の仕事がテクノロジーに代替されたら、今までにない、人間ならではの価値を見つけるのではいかな。産業革命時の娯楽と今の娯楽を比較するとか人間ならではの時間の使い方に対する考慮がないところが残念な本。

DJもちお さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • カザリ

    ほぼSFであり(と私は思う)そう簡単に今の仕事がオートメーション化されるとは思えない。しかし現状の3割増しで失業者が増えた場合にも社会全体として労働者イコール消費者であるから、大変なことになる。はっきり言って、いろいろ考えさせられるが、著者よりずっと前からカーツワイルが言っているように、人間は生まれた瞬間に退職となり、AIから徴収した税金を退職金として支払われる運命にあるのかも、しれない。問題はそうした場合人間の生きるやる気っていうのが、なくなるからそれを考えるのが大変という。想像力の見せ所だと思うね。

  • Willie the Wildcat

    技術革新を基点とした雇用と消費の変動。危機感を持ち、日々研鑽を怠らないこと!と解釈。弁護士の事例もそうだが、Core Competencyの変化の有無が鍵という気がする。一歩踏み込んだ問題提起が時に刺激的。故に、著者提言に”捻り”がないのが意外。但し、「付記と最後の考察」に著者らしさが滲み出る。敢えて疑問点を挙げるとすれば「教育」。就職が教育の最終目的ではなく、人間としての素養を磨くこと。理想論だけでは食べていけないが、一定の理想を念頭に現実を生きたいものだ・・・。

  • 厩火事

    最近話題のAIのお話 大量生産に向けてのいわゆるルーティンワークがAIに置き換わると日本では主に言われていますが、弁護士や技師の仕事の方がAIと相性がいいとは目から鱗でした。総じて言えば、命令待ちの仕事をしていれば、機械がやった方が断然効率がいいわけです 経済学も絡めて書いてあるのでとても興味深い本でした。

  • ☆ツイテル☆

    フライヤー

  • 1_k

    如何にもこれまでに唱えられてこなかった異端の説、といった書きっぷりだが、「機械との競争」がせいぜい20年位のレンジの話ならば、本書はもう数十年レンジを伸ばして考察しただけで、特に矛盾はしていないと思う。というか、異端どころかかなり主流の説ではなかろうか。これに逆らって楽観論を出す人は何らかのポジショントークなんでねえか? 他国でも仕事にあぶれた人が公務員に殺到する、という事例は興味深い。ギリシャは一歩先を行っていたのだろう。

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