マーティン・バナール

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黒いアテナ 2〔下巻〕 古典文明のアフロ・アジア的ル-ツ

マーティン・バナール

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784894344839
ISBN 10 : 4894344831
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2005
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

“栄光のギリシア”は、諸大陸の文化が混じり合った結果、生まれたのである…。西洋中心主義でもなく、アフリカ中心主義でもない新説を提唱。欧米で「黒いアテナ」論争のセンセーションを巻き起こした書、遂に完結。

【著者紹介】
マーティン・バナール : 1937年ロンドン生まれ。コーネル大学名誉教授。ケンブリッジ大学キンクズ・カレッジ卒業。コーネル大学政治学部正教授を2001年に退職

金井和子 : 1945年愛知県生まれ。1977年、東京教育大学大学院文学研究科博士課程修了。同志社大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • みのくま

    本書はテラ島噴火がユーラシア規模で及ぼした影響やヒクソスの出自、ミュケナイ文明とエジプト、レヴァントの関係、そして英雄時代について詳述する。興味深い事は、本作で徹底的に論難していたアーリア・モデルを一部受け入れている箇所がある事である。著者本人のあとがきによると、本作は極端なアフリカ中心主義者によって政治的に利用されており、アーリア・モデルを全否定したい人々にも誤解されているらしい。本作は確かにアーリア・モデルに潜む白人中心史観を断罪するものであるが、それはむしろ政治に利用されない歴史をつむぐ為であるのだ

  • takao

    ギリシア文明はエジプトやレヴァントの影響を受けていることを、言語学的あるいは考古学上の情報を踏まえて提示している。本書は、黒いアテナTに続くものだが、Tの要約が最初に書かれている。 しかし、そうなると、なぜ、エジプトが先行文明たりえたのかが、逆に不思議になっていくる。

  • 印度 洋一郎

    下巻は、色々な状況証拠から、クレタ島がエジプトの植民地乃至属国のようなものだった、という話へ。そして、クレタ文明もギリシャ本土のミュケナイ文明も又、セム語を話す人々(恐らくはエジプト人)が多数住んでおり、支配層を形成していたであろう、という推論へといく。つまり、ヨーロッパ文明の発祥であった古代ギリシャは、エジプトや中東の文明の影響力の元に生まれ、それを継承、発展させていった延長線上に存在する、という結論に至る。この内容のために、アメリカ辺りでは大分非難されたようだが、私は別に違和感が無い。他人事だからかな

  • めぐみこ

    本書で著者が提起するのは、古代モデルの改訂。言語からしてギリシアは北方から侵略・侵入を受けたに違いない、ギリシアに植民地化が到来したのはBC18世紀末のヒクソス時代初期、などを説く。妥当性や真偽は素人にはわからないが、「歴史を解釈する場合、学者はイデオロギー上の好みから可能な限り離れようとすべきである」との意見には賛成だ。

  • Book shelf

    長くて難解な議論であるが、端的に言えば古代ギリシアを形作ったのは定説のアーリア人(ヨーロッパ人)ではなく古代エジプト人だったという主張。古代ギリシアの著述を読むとギリシアはエジプトの影響を受けたと認識されていたが、近代になりヨーロッパ列強が台頭すると人種差別的論調から、古代ギリシアの優れた文化を作ったのはヨーロッパ人だったと主張されるようになったと著者は指摘。その証明のために膨大な証拠と他者の議論の引用を展開。興味深いテーマだがもっと簡略化できなかったのか・・・

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