マーティン・ガードナー

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詳注アリス 完全決定版

マーティン・ガードナー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784750516226
ISBN 10 : 4750516228
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

全世界のアリス・ファンの尊敬を集める批評家、数学者ガードナーの遺作にして、アリス・マニアの聖典が待望の初翻訳!

学魔・高山宏による翻訳でお届けする、伝説のアリスうんちく大全!

物語に付された、本文を凌駕する膨大な量の注、うんちく、トリビアの数々…そして、『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』の本文を完全新訳で収録!

・ルイス・キャロルの手紙や日記、歴史資料、学問的解釈などを駆使して付された注釈の数は、なんと300以上!

・これまで世界中の画家が描いてきた100枚以上の「アリス」挿絵を精選収録。

・公刊された「アリス」からは削除された「かつらをかぶった雀蜂」挿話も復元収録!

あなたの知らないアリスのすべてがこの一冊に

【目次】

『詳注アリス』序文
『新注アリス』序文
『詳注アリス 決定版』序文 
『ナイト・レター』誌詳注への序文
『詳注アリス 完全決定版』への序文
不思議の国のアリス:詳注付き全文
鏡の国のアリス :詳注付き全文
かつらをかぶった雀蜂:『鏡の国のアリス』の「割愛」されたエピソード
ルイス・キャロル関連協会現況
謝辞
訳者あとがき
主要参考文献
スクリーンの上の「アリス」
本書に収録されたイラストレーターたち


著者紹介

マーティン・ガードナー
1914年アメリカ・オクラホマ生まれ。批評家、数学者、サイエンス・ライター。ルイス・キャロルその人と作品に関する世界有数の専門家。これまで100冊以上の著書を持ち、『サイエンティフィック・アメリカン』誌上では1956〜1981年まで25年に渡って人気コラム「数学ゲーム」を連載した。『ゲーテル、エッシャ、バッハ』のダグラス・ホフスタッターからも「20世紀アメリカの生んだ偉大な知性」と評されている。邦訳書に『マーチン・ガードナーの数学ゲーム』(全3巻、日経サイエンス)、『ルイス・キャロル――遊びの宇宙』(白揚社)、『奇妙な論理』(全2巻、ハヤカワ文庫)など多数。


高山宏
1947年岩手県生まれ。批評家、翻訳家。大妻女子大学比較文化学部長を経て、同大学副学長。著書に『アリス狩り』(青土社)、『近代文化史入門――超英文学講義』(講談社学術文庫)、『殺す・集める・読む――推理小説特殊講義』(創元ライブラリ)など多数。翻訳書にジョン・フィッシャー『キャロル大魔法館』(河出書房新社)、エリザベス・シューエル『ノンセンスの領域』(白水社)、『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』(共に佐々木マキ画、亜紀書房)など多数。



【著者紹介】
マーティン・ガードナー : 1914年アメリカ・オクラホマ生まれ。2010年没。批評家、数学者、サイエンス・ライター。ルイス・キャロルとその作品に関する世界有数の専門家。これまで100冊以上の著書をあらわしている

高山宏 : 1947年岩手県生まれ。批評家、翻訳家。大妻女子大学比較文化学部長を経て、同大学副学長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • コニコ@共楽

    『鏡の国のアリス』を中心に読んでみた。まるで日本の古典の注釈書のようだ。『桃尻語訳 枕草子』みたいに註釈の方が多いほど。原文訳文を読みながら、キャロルの心情や当時の考え方などを偏りなく解説している。時々、数学的な解説に頭がついていかなかったが、ナンセンスの謎が少しわかって楽しい。テニエルの挿絵の言及もキャロルと意見が合わなかったなど凝り性の二人が目に浮かんだ。チェスの棋譜も一番わかりやすい。

  • rinakko

    久しぶしにアリスを読み返したくなり、未読のこちらにしたら大満足の読み応えだった。アリスの詳注本を出すと、無数の研究熱心な読者から新しい注の提案や訂正が届き、それらによって「詳注アリス」はパリンプセストだった…という話も好きだ。そうして膨大になった注の中には、敢えてミニ・エッセーのように少しく逸脱して書かれたものもあり、注釈者の思い入れや拘りが伝わってくる。リドゥル姉妹やテニエルのエピソード、私的ジョーク、ヴィクトリア朝の習俗について、チェスの展開に合わせた解釈…などなど、たっぷり詰まっていて頗る楽しかった

  • roughfractus02

    音声的言い回しや文字の組み替えや他のテクストをパロディ化する逸脱的な本文から成る2つの「アリス」は、一方で<出発-冒険-帰還>の定番物語に収まる。馴染みの物語パターンは各国語への翻訳を促し、英語本文の逸脱は他言語でその度合いを増す。本書を何度も注釈したガードナーはキャロルに関する自著への読者の感想まで注に忍ばせ、複数言語を並べてジャパウォッキーの詩を長々と注釈する。テニエルら挿絵画家の同じ場面の画の中に伝統的な仕草の図が紛れ混む。「アリス」を何度も訳し直した高山宏の邦訳は、翻訳自体が注釈なのだと主張する。

  • ねむ

    注釈本は初挑戦。図書館閉鎖前に借りて、ほぼ2か月かけてじりじりと読破しました。これは本来、買わないと読み切れない本です。アリスは子供の頃に好きだったな、ぐらいの軽い気持ちで読み始めましたが、途中からもう作者との意地の張り合い(?)みたいな感じに。ヴィクトリア朝の英語の使われ方やら社会状況やら、いろいろ勉強になりました(ほとんど忘れていくと思うけれど)。詩の翻訳って大変そうだなあと前々から思っていたけれど、アリスに関しては五重苦ぐらいの労力なのだとわかりました・・・。ほんとにこれは大変な訳業!

  • はにまる

    本編よりも膨大な量の注釈に度肝を抜かれる、マーティン・ガードナーによる注釈付きアリス。自分が以前読んだのは1980年の東京図書版だったが、ガードナーは1960年の初版から2010年に亡くなる直前まで注釈をアップデートし続け、死後完全版として出版されたのが本書。ガードナー本人だけでなく、キャロル&アリス研究家たちの様々な解釈を盛り込んだ大作。タイポグラフィで有名なネズミの尾はなしの新しい解釈だとか、ナンセンス詩「ジャバウォッキーの詩」の詳細解説とか、興味深い考察が多数。正に"考察が捗る"アリスの決定版。

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