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完全なる証明 100万ドルを拒否した天才数学者

マーシャ・ガッセン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784163719504
ISBN 10 : 4163719504
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2009
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

世紀の難問ポアンカレ予想を証明したロシアの数学者ペレルマンは、なぜすべての接触を絶って消えたのか。ペレルマンと同時代に、旧ソ連で数学のエリート教育をうけた著者による傑作評伝ノンフィクション。

【著者紹介】
マーシャ・ガッセン : 1967年モスクワ生まれ。ユダヤ人であるにもかかわらず選抜され、数学専門学校で学んだ。旧社会主義体制下でのユダヤ人に対する差別を逃れるために、大学進学を待たず、1981年に一家でアメリカに移住した。1991年、ジャーナリストとしてモスクワに戻り、『US News & World Report』誌の特派員の傍ら、自らの二人の祖母が、東欧のユダヤ人として、ホロコーストと、スターリンの圧政をいかに生き延びたかを綴った『Two Babushkas』(2004)などを著している

青木薫 : 1956年、山形県生まれ。京都大学理学部卒、同大学院修了。理学博士。翻訳家。専門の理論物理学を活かしたものから、数学、分子生物学まで、科学書をもっとも美しく訳す訳者としてファンは多い。「幅広い層に数学への興味を抱えせる本を翻訳して、数学の普及に大きく貢献している」として2007年の日本数学会出版賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ミカママ

    「ポアンカレ予想」どころか、このノンフィクションの主人公である「ペレルマン」という数学者について、何ひとつ知らなかった。その上数学音痴ですらあるので、ただ彼の人生(周囲への取材からの再構築ではあるが)と、スターリン粛清の時代を生き延びた数学者たちの運命について、焦点を当てて読んだ。天才とはなんとまぁ、寂しい人生を余儀なくされることであるか。100万ドルの賞金や、フィールズ賞の名誉まで拒否し、母親とひっそりと暮らす天才を想って、ひたすら切ない(究極の一般人の感想)ラストである。

  • imuzak12

    バイオグラフィーでありつつ、当の本人グリーシャ・ペレルマンにはインタビュー出来ずに書き上げたと言うとてもユニークな作品。その分、当時のロシアの教育などを含めた状況にスポットライトを当てているとも言える。体制に立ち向かう教育者達の恩恵を受け、また彼の人生の絶妙なタイミングでロシアの政治・経済状況が大きく変わり、またまた恩恵を受け、とある意味かなり運に恵まれた人だったよう。もしもこの条件が揃っていなかったら、彼の才能は潰されていたのかもしれない。

  • ケイ

    ポアンカレ予想を証明したペレルマンについて書かれている。約1世紀間、数学者達が挑み続けた命題。トポロジー等を用いてその一部しか証明できなくても、フィールズ賞授与者数名を生み出す。しかし、彼は違ったアプローチで、数年の沈黙の後に、ネットのアーカイブ上にひっそりと証明を発表した。その世捨て人の様な外見とは裏腹に、すべての名誉と賞金を辞退して純粋に数学のみを追求する彼のクールで潔さに感服する。彼がこのまま世間と隔絶することなく、さらなる探求を続けていけることを、願ってやまない。

  • たー

    ポアンカレ予想の証明の話なのかと思ったら、ポアンカレ予想を証明した「人」の話でした。(ポアンカレ予想の解説されても皆目分からないのでそれはそれで良かったですが)。やっぱりこういう変わった(失礼)人が偉大な一歩を踏み出すのでしょうね。余談ですがタイトルは正確に訳して欲しかったですね。

  • やす

    ペレルマンの物語。彼の育った数学環境がどんなものだったかをそれこそ20世紀初頭のロシアから解き開かす労作。著者は結局ペレルマン本人には会えないのだが、その分傍証の検証には恐ろしいほどの執念を燃やす。ペレルマンはなぜフィールズ賞を辞退したのか?なぜクレイ賞(100万ドル)を受け取らなかったのか。自己に厳しく、他人にも同じ規律を求めるペレルマンらしい行動だったのか。数学者はどのような人でもやはり変わっているというが、ペレルマンは超ド級である。彼はもう数学はやっていないらしい。ポアンカレ予想の次はリーマン予想や

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