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マスコット ナチス突撃兵になったユダヤ少年の物語

マーク・カーゼム

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784895861526
ISBN 10 : 489586152X
Format
Books
Release Date
November/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

5歳のユダヤ人の少年は、出生の秘密を隠してどうして生き延びることができたのか。ミステリーの謎を解く2つのキーワードをもとに、父子の長い旅が始まる…。さながら推理小説のようなノンフィクション。

【著者紹介】
マーク・カーゼム : オーストラリア、メルボルンに生まれ育つ。著書『マスコット―ナチス突撃兵になったユダヤ少年の物語』の主人公アレックス・カーゼムの長男。メルボルン大学、上智大学、東京大学で学ぶ。オックスフォード大学博士課程で人類学を専攻、日本社会の研究家。2009年逝去

宮崎勝治 : 元朝日新聞記者。アメリカ総局員、政治部次長、朝日ジャーナル副編集長、朝日新聞ヨーロッパ総局長などを務めた

宮崎栄美子 : 米国ペンシルベニア州の大学等に在籍後、海外PR会社でスリランカ、マレーシア観光等の広報宣伝を担当した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • たまきら

    今まで読んだことのない体験談です。著者の父親の人生を一言で語るのであれば、この副題そのままなのでしょう。けれども、彼の人生には救いがありません。同胞であるはずのユダヤ人組織から彼の訴えが否定される部分は辛かった。収容所に入っていなければダメとか、敵に協力したからダメだとか、戦争によってゆがめられた人々の人生を生き残った人たちが裁く傲慢さに呆然。救いがない。生き残った彼に、「よく生きのびましたね」と伝えたい。死ぬも生きるも地獄だ、戦争下の力なき人々は。

  • スー

    36ユダヤ人の少年が兵隊達のマスコットにされて戦争を生き延びた物語だと思って読んだら大間違い!筆者の父親がある日にじぶんの少年時代に起きた衝撃的な出来事を語り共に記憶を辿り重要だと思われる2つの言葉パノクとコイダノフを意味を探す旅をと家族の歴史と人間の尊厳を巡る長い物語でした。当初は荒唐無稽な作り話と専門家にも見向きもされなかった父の物語が点と点を結び一本の線となりそして奇跡的な出会いから事実と結びつき忌まわしき犯罪行為に辿り着くも自分のルーツと筆者と父も知らなかった家族の物語を掘り起こしていくとても

  • すけきよ

    ナチスのミニチュア版のような少年の写真に強烈な衝撃を受ける。ユダヤ人の彼がナチスのマスコットになるだけでグロテスクなんだけど、誤送されるユダヤ人たちにプロパガンダとしてチョコレートを配るシーンは、もはや質の悪いブラックジョーク。主人公は記憶が曖昧で、ノンフィクションなのに信用出来ない語り手という要素と、あまり知られていないラトビア史の記述とが乖離しておらず、矛盾した記憶と歴史は合致するのか、それが歴史ミステリーとしての推進力になっている。そして、そのミステリーは主人公のアイデンティティにつながっていく。

  • テツ

    ナチスのマスコットとして利用されたユダヤ人の少年のお話。表紙のユダヤ人の少年と彼を囲む笑顔のドイツ兵の写真も彼らの心中を察して眺めるととても恐ろしいのだけれど、少年が移送されるユダヤ人たちにチョコレートを配らされる場面が更に恐ろしい。ソ連とドイツの間で翻弄された東欧諸国の情勢と、ドイツ人とユダヤ人の間で翻弄された少年がダブって見える。戦時中に限らずいついかなるときでもこどもは大人に翻弄されて存在を許される。せめてそれが致命的なものになることのない社会であって欲しい。

  • ゆずこまめ

    軍服を着た少年は、確かにマスコットとしてナチスに利用されていたけれど、殺せたのに殺さずにおいて、戦後君を養子にしなかったことを後悔している、元気にしているだろうかと手紙をよこす司令官?には人間味を感じる。 その同じ人間がユダヤ人虐殺に関わっていたことも事実であり、単純に善人悪人の問題ではないのだろうと感じたし、平和な時代ならただ単にいい人だったかもしれないのに悲しくなった。 全てがグロテスクで、善と悪、人間の複雑さ 、色々考えさせられる。

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