マーク・エヴァン・ボンズ

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ベートーヴェン・シンドローム

マーク・エヴァン・ボンズ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784393932223
ISBN 10 : 4393932226
Format
Books
Release Date
April/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

目次 : 凡例 / 謝辞 / 序 器楽による自己 / ■第I部  客観的表現のパラダイム 1770〜1830年 / 第一章 修辞学の枠組み / 表現は説得手段 / 作曲家は役者 / ミメーシス / 第二章 主観的表現の受容へ / 芸術は自己を覗く窓 / 情念という特権 / 抒情詩 / 第三章 作品のうちに作曲家を聴く / ファンタジー / フモールとイロニー / 客観性の時代におけるベートーヴェンの主観性 / ■第II部 主観的表現のパラダイム 1830〜1920年 / 第四章 解釈学の枠組み / 誠実さを聴く / 予言を聴く / 第五章 一人称のベートーヴェン / 修辞学から解釈学へ / 一 ピアノ・ソナタ 変イ長調 作品一一〇 / 二 ピアノ・ソナタ ハ短調 作品一一一 / 三 弦楽四重奏曲 変ホ長調 作品一二七 / 四 交響曲第九番 ニ短調 作品一二五 / ハイリゲンシュタットの遺書 / 伝記 / 第六章 アフター・ベートーヴェン / 書かれた人生 / 耳で聴く人生 / 形式 vs.内容 / のちの作曲家 / 主観性は過去へも影響する / 二つのカテゴリー / ■第III部 共存する二つのパラダイム 1920年以降 / 第七章 客観性の回帰 / 作曲家はカメレオン / 作曲家は霊媒師 / 作曲家は技術者(エンジニア) / 第八章 今もつづく主観性 / 結び 彗星を追って / 註 / 訳者あとがき / 文献一覧 / 事項索引 / 人名索引

【著者紹介】
マーク エヴァン ボンズ : ノース・カロライナ大学チャペル・ヒル校ケアリー・C・ボッシマー卓越教授(音楽学)。専門は18・19世紀の西洋音楽、とりわけ器楽の美学と理論。ハーヴァード大学でハイドンのソナタ形式における疑似再現の問題を扱った論文(1988)で博士号を取得

堀朋平 : 住友生命いずみホール音楽アドバイザー、国立音楽大学ほか講師。2013年、東京大学大学院博士後期課程修了(美学芸術学専攻)。博士(文学)。演奏家との交流をとり入れた講演・解説にも力を入れている

西田紘子 : 九州大学大学院芸術工学研究院准教授。2009年、東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程修了(音楽学専攻)。博士(音楽学)。オーケストラ団体の研究や演奏研究、批評活動も行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    「音楽解釈」には3段階の歴史がある。当初は、客観的な「修辞学」。19世紀に、音楽を作曲家の人生の主観的表現として捉える「解釈学」の枠組みに変わり(著者はこれを「ベートーヴェン症候群」と定義する)、20世紀に、芸術は技巧であるとするモダニズム美学により、再び客観性に回帰する風潮が高まったと言う。現在も、多くの楽曲解説が、ベートーヴェン症候群に毒された人たちによって、作曲者の生涯や作品の背景を踏まえた主観的解釈でなされているのを目にするが、楽理的な技術的側面を蔑ろにして情緒的に音楽を語る姿勢を、私は好まない。

  • どら猫さとっち

    ベートーヴェンは、何故後世の作曲家たちに、大きな影響を受けたのか。その理由のひとつが、本書にあると言えるだろう。ベートーヴェンの音楽を、自伝として聴くと、その作品を手がけた想いや背景が浮かんでくるのが興味深い。その後の作曲家たちのことも書いてある。ベートーヴェンはロマン派音楽の先駆けというより、現代音楽の世界を垣間見た音楽家ではないだろうか。

  • takao

    ふむ

  • 小鳥遊 和

    trazom氏の優れた要約に感謝。補足の意味で第二章冒頭を要約する。ベートーヴェンが生きたのは音楽表現が客観的構築物とみなされた時代だが、同時代には詩人たちが表現の主観性という理念を表明し始めていた。ベートーヴェンの音楽にも主観的性質があり、当時の人々はその新奇さを称えながらも不可解だと嘆いた。彼の死後、人々は音楽は主観的構築物だとの新しい見方から、作品を内的自己のほとばしりとして聴くようになった。今日の私たちは彼の音楽のうち、同時代の人々がもっとも理解しにくかった性質に対して最大の賛辞を寄せている。

  • Go Extreme

    器楽による自己 客観的表現のパラダイム 修辞学の枠組: 表現は説得手段 作曲家は役者 ミメーシス 主観的表現の受容へ: 芸術は自己を覗く窓 情念という特権 抒情詩 作品のうちに作曲家を聴く: ファンタジー フモールとイロニー 客観性の時代におけるベートーヴェンの主観性 主観的表現のパラダイム 解釈学の枠組み: 誠実さを聴く 予言を聴く 一人称のベートーヴェン: 修辞学から解釈学へ 伝記 アフター・ベートーヴェン: 形式 vs. 内容 主観性は過去へも影響 客観性の回帰: 作曲家はカメレオン・霊媒師・技術者

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