マーガレット・マクミラン

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Books

誘惑する歴史 誤用・濫用・利用の実例

マーガレット・マクミラン

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784908073076
ISBN 10 : 4908073074
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

歴史と民族・アイデンティティ、歴史的戦争・紛争、9.11、領土問題、従軍慰安婦問題…。歴史がいかに誤用、濫用に陥りやすいか豊富な実例からわかりやすく解説。一方で、謙虚に歴史を利用することで、過ちを回避し、世界認識と相互理解を深めた事例も提示。世界史から今日的国際問題までを概観した、歴史愛好家のための白熱抗議。

目次 : はじめ/ 第1章 歴史ブーム/ 第2章 癒やしのための歴史/ 第3章 過去は誰のものか/ 第4章 歴史とアイデンティティー/ 第5章 歴史をナショナリズム/ 第6章 歴史濫用の収支勘定/ 第7章 歴史戦争/ 第8章 ガイドとしての歴史/ 結び

【著者紹介】
マーガレット・マクミラン : カナダのオンタリオ州トロント出身の歴史家。イギリス首相デビッド・ロイド・ジョージの曾孫。トロント大学トリニティ・カレッジで現代史の修士号取得。オックスフォード大学セント・アントニー・カレッジで博士号取得した。専門は、イギリス帝国現代史、国際関係論。カナダ国際問題研究(CIIA)のメンバー。ピースメイカーズでカナダ総督賞・サミュエル・ジョンソン賞受賞。邦訳書:『ピ−スメイカーズ―1919年パリ講和会議の群像』、上下巻(稲村美貴子訳、芙蓉書房出版、2007年)

真壁広道 : 1957年生まれ。1981年一橋大学社会学部社会学科卒業。都築忠七門下でイギリス社会思想史を学ぶ。1981年より神奈川県県立高等学校教諭。世界史担当。専門はイギリス現代史。主に両大戦間の政治史、外交史に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 更紗蝦

    歴史がいかにして政治的に都合よく解釈されたり、ナショナリストによる差別的思想の正当化に利用されたりするかが理解できる本です。第二次世界大戦に絡んだ話では日本のことがちょいちょい出てくるので、「外国では日本という国がどのように見えているのか」がよく分かり、日本人にとってこの本は「自国を客観視するための材料」にもなります。特に、73ページから74ページにかけての天皇と古墳に関する記述は必見です。過去を(特に政治にまつわる事を)総括しようとしない事の危うさを日本人は自覚すべきだと強く思いました。

  • 犬養三千代

    歴史が様々な人たちによって都合の良いところだけをピックアップして不都合な部分を隠してきたか?!という。歴史的事実と真実は違うということ。歴史の捉え方は難しい。、

  • 八八

    我々の生活において”歴史的に考えて”や”歴史の教訓”という言葉を度々聞くことがある。その”歴史”というアナロジーは居酒屋の床屋政談から大統領の演説まで使われる。本著はそのアナロジーの誤用や利用、そして濫用について取り上げて、その問題について論じる。政治家や権力のある人々が歴史の教訓を持ち出す時に、そして、自分自身が自らの行動を決断する際に過去を引用するという行為の誘惑に駆られた時に冷静になるべきだろう。

  • ウラー

    人が歴史の教訓を引用して自説を語るとき、自説を支持する教訓だけを摘まみ食いして、他の歴史を無視することがあまりにも多い、という話。翻訳だろうか、読みにくい。p43「歴史は記録をごまかすためのものではない。むしろ、難しい問題を扱うことによって、未来の政府は過去の過ちから教訓を得るはずである」日本政府は、このような前向きな対応ができていないように思う。政府に求められる無びゅう性が高すぎるのが理由ではないか。過ちは教訓として未来に活かすものではなく、責任者を批難しクビにするためのものだと考えられている。

  • 秋津

    歴史がどう誤用・濫用されたか、それとどう向き合っていくかを論じた一冊。 歴史は(身も蓋もない表現ですが)「役立つ道具」ではあるが、決して誰もが軽々に扱ってよいものではないと熱く語られています。本書では「過去の栄光」や「かくあるべし論」業界の方々がわらわら湧いてくる例が取り上げられており、改めて「ああ面倒くせえ」と思うなど。「歴史は現在の世代の人々を良い気持ちにさせるために書かれるべきではなく、人は複雑なのだということを想起させるために書くべきである」という言葉には「そうだそうだ」と。後は訳がよければ…。

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