Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• 榊原 香織

  読了日：2023/02/20

  面白かった！アイスランドの女漁師の歴史。　18〜19C,スリーズルという英雄的女船長がいて、推理力を買われて警察に協力、ホームズばりに事件解決したりするんだけど、他は埋もれてしまっている。　自身若い頃女漁師だった文化人類学者が多数のインタビューを交えて、現代までの流れをつむぎだす

• W

  読了日：2025/12/05

  面白かった。著者は自身も女性として船で働いた経験をもつ人類学者で、アイスランドの女性漁師の歴史を文献とインタビューからまとめている。船上での女性のトイレ事情、男性に舐められないコツ、北極圏の気候下での死にかねない重労働など、エピソード満載。「貧困と不平等の歴史」19世紀のアイスランドでは、農奴制のもと農場主が所有する漁船で農場労働者を働かせていた。女性は男性よりも衣服や食料の割当が少なく、賃金も三分の一から多くて半分程度。拒否権はなかった。農場から離れた漁業拠点（遠隔基地）に派遣されることも多かったが→

• りーすひぇん

  読了日：2025/07/26

  アイスランドで漁業に従事する女性たちが社会の中でどのように位置付けられ、そして今どんな立場にいるのか、アイスランドの漁業界隈の中で何が起こっているのかを取り扱ったドキュメンタリー。文献資料の精査と現地でのインタビューを基盤にしたエスノグラフィー。めちゃくちゃ面白かった。こんなに自分が育った環境とは違う人たちの話なのに、テーマも構成も翻訳もすごく良い。面白かった点はたくさんあるんだけど、男性マジョリティの世界の中でも臆さず、自分のやりたいことを貫き通す女性たちの志がかっこいいと思った。

• ゆうか

  読了日：2024/05/25

  面白かった。アイスランドの女性漁師の歴史を中世から現代にかけて追っていくストーリー。 当初は男女関係なく海に出ていたが、時代の流れにより役割も変化していった。 アイスランドといえば漁業が盛んで、国民にとっても身近なものかと思っていたがそうではないらしい。 日本の問題にも当てはめられることがいくつかあった。

• n_2_d_6_m_0_p_1

  読了日：2023/10/06

  漁業の大規模化に伴う零細漁師の没落、地域コミュニティの衰退、地縁血縁関係の濃さ、都市部の独善性…おそらく地名を日本のモノに変えて出してもなかなか気付かないくらい、本書に書かれている内容は日本と酷似している。

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