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バタフライ・エフェクト

マーカス・j・ムーア

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309291710
ISBN 10 : 4309291716
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

400年にわたる人種差別の歴史は、際限なき警察の蛮行と監獄ビジネスを生み、貧困に喘ぐコミュニティはギャングの抗争とドラッグの蔓延に苦しんでいた―。黒人としてアメリカに生きることの怒りと哀しみ、地元への愛情ととまどい、成功してもなお自身を襲う鬱や葛藤を重層的に織り込んだリリックと、ジャズのスピリチュアリティやファンクのパワーなど、ブラック・ミュージックの歴史と蓄積の最先端を取り込んだ楽曲でヒップホップの可能性を拡張し続けるラッパー、ケンドリック・ラマー。『good kid,m.A.A.d city』、『To Pimp a Butterfly』、『DAMN.』(ピューリッツァー賞受賞作)の3作でまたたく間に頂点を極めたラッパーはいかに自身の表現を獲得したのか?アメリカ現代史やBLMと交差するその生涯をスリリングに描く初の本格評伝。

目次 : 1 奪われたグラミー賞/ 2 「カリフォルニア・ラヴ」/ 3 ケンドリック・ラマーの誕生/ 4 スター誕生/ 5 黒人の命のための闘い/ 6 キング・ケンドリック/ 7 「俺たち、きっと大丈夫さ」/ 8 ケンドリック、王位継承の夜/ 9 アメリカに広がる悲嘆

【著者紹介】
マーカス・J.ムーア : 音楽ジャーナリスト、編集者、キュレーター、ポップカルチャー解説者。『カニエ・ウェストへの手紙』でエドワード・マロウ賞を受賞。Googleで全国シンジケートのプレイリスト作成し、FMラジオやポッドキャストに出演し、レッドブル・ラジオでのライブ・インタビューなどでゲスト司会者を務める。2009年には、ワシントンD.C.、メリーランド州、バージニア州北部の音楽とエンターテインメントを扱うサイト「DMVスペクトラム」を立ち上げる

塚田桂子 : ヒップホップ・ジャーナリスト、翻訳家。95年に渡米し、ラマポ・カレッジ・オブ・ニュージャージーで音楽、アフリカン・アメリカン・スタディーズを専攻。音楽専門誌で取材やコラム執筆を行うほか、ヒップホップ/R&Bのアルバム・リリック対訳、ライナーノーツ執筆等を手がける。LA在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • しゅん

    本書の特徴は、黒人差別の歴史とケンドリックの足取りを重ねる点にある。『To Pimp A Butterfly』発売前後の記述で、白人警官に無惨に殺された人々の物語が語られ、ケンドリックがスターダムとともに生きた2010年代がどのような時代だったかを描き出す。一人の優れたラッパーの評伝だけでなく、時代精神の反映も果たすことによって、本書は魅力的なものとなっている。また、長く所属したレーベルTDEの説明が詳細で、ケンドリックを生み出した土壌を知ることができたのはうれしかった。

  • Yuki2018

    ケンドリックの出身地コンプトンでは、ギャングの抗争が絶えず、子供達も常に危険に晒される。そんな中でよほど才能が明らかだったのか、彼は様々な大物から見出され、協力を得ることができた。ラッパーのイメージとかけ離れた内向的性格を持つ彼は、真面目にスキルを磨き、今やアフリカ系アメリカ人コミュニティをリプリゼントする存在だ。TPABはジャズ要素のあるヒップホップとして評価していたが、より歌詞に注意して聞き直してみたい。本書は音楽ファンだけでなく、米国インナーシティの犯罪やBLM運動の背景を知るのにも有用な一冊だ。

  • Jessica

    初めの方の章は主にラップ業界におけるマックルモアの立ち位置についての考察。それを経て、ケンドリック自体の人生や主にアメリカにおける根深い黒人差別の歴史が密接に絡みついていることが大変よく分かった。

  • caniTSUYO

    圧倒的なライブと高品質&新たな示唆を提示する作品をドロップし、アカデミー賞/HIPHOPで初のピューリッツァー賞を受賞している現行HIPHOP界のキングKendrick Lamar(以下KL)評伝。 彼の経歴や各作品制作の姿勢をここまで立体的に描いた作者は見事の一言。 そこで浮かび上がるKLの人物像は内省的でクリエイティブに対して誠実であることがわかる。 そしてこの誠実な若者の作品は黒人社会、アメリカ時代、ひいては世界を揺さぶるバタフライエフェクトを起こしている! TPBのジャズが歴史的連綿さには胸熱!!

  • takao

    ラッパーの自伝

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