マンリー・ウェイド・ウェルマン

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ジョン・サンストーンの事件簿 上 ナイトランド叢書

マンリー・ウェイド・ウェルマン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784883755523
ISBN 10 : 4883755525
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

海外の怪奇幻想小説から、傑作を選りすぐり、一流の翻訳で、ホラー愛好者に贈るナイトランド叢書。
第5期第1回配本!

アメリカン・ホラーの巨匠、マンリー・ウェイド・ウェルマンが贈る幻の連作、遂に邦訳!

魔人、ヴードゥーの精霊、異形の存在〈ショノキン〉‥‥
得体の知れない魔物に、論理と魔術と肉体の力で挑む
ハードボイルド探偵、登場!

人ならざるものの恐怖に向き合う
珠玉の8編!

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暗い部屋が泳いだ──文字通りに。
サンストーンの頭の上のどこかから、生あたたかい水しぶきが降ってきた。
透過性のある、蛇の群れを思わせるものが現れた。

身を守るため、サンストーンは本能的に両手を挙げた。
右手にはパイプがあり、パイプはまだ煙をあげていた。
水は火を制す!──しかし、本当の水ではなく、水の感触だけだった。
そこにサンストーンの付け入る隙があった。
〈ショノキン〉の魔術から抜け出す隙だ。
捻じくれ、のたうつ触手が迫る中、サンストーンはパイプを咥え、煙を吹かした。

部屋が祓われた。
何事もなかったかのようになった。
サンストーンはパイプから灰を落とし、煙草を詰めてから、火を点けた。

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「いいや、まだ先がある」ノービエは反論すると、読み進めた。
「ここを見てほしい。第六節が始まるところを。
『ここにひとりの人があって、神からつかわされていた。
その名をヨハネ(John)と言った‥‥』」

ジョン(John)・サンストーンは手を伸ばすと、聖書を閉じた。
「私はずっと、自分の名に恥じぬように努めてきた」
彼の言葉は優しかった。
「いつか、この志を果たせるかもしれない。多少なりとも、ね」
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◎目次
「ヴードゥーの踊り子イリュリア」
「ジョン・サンストーンが遺贈されたもの」
「死人の手」
「魔人ロウリー・ソーンふたたび」
「〈ショノキン〉ども」
「きわめつけの困難」
「〈ショノキン〉の街」
「ダ・ヴィンチの円盾」

コラム=〈ショノキン〉とジョン・サンストーン/渡辺健一郎
解説=ハードボイルド心霊探偵ジョン・サンストーン、ここに見参!/岡和田晃
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Customer Reviews

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    ヴードゥー信仰やオカルトに造形深く、武闘派でもあるジョン・サンストーン。上巻は彼の最大のライバルであるロウリー・ソーンとの対決と古代種族<ショノキン>との攻防が描かれる。最も前者はすぐに退場してやや惜しい気もしますが・・・。古代からの種族で人類から地球を取り返そうと暗躍するショノキンとの最初の遭遇である「死者の手」にオカルト好きにはお馴染みの栄光の手、更には<ショノキン>の生息はクトゥルフ神話めいていてニヤリとしてしまう。この上巻のオチは映画『コンスタンティン』みたいな仄めかしがあったが、はてさて・・・。

  • Ribes triste

    1940年代の米国を舞台にしたオカルト探偵ジョン・サンストーンの活躍8編。サンストーンは硬派で時に非情だけれど、美女にちょっと弱い。持ち前の抜群の運動神経と古今東西の魔術書や先住民の呪術師から得た知識や呪具を用いて戦う。80年近く前の作品なのに、とにかく痛快で楽しい。上巻のメインの悪役は、黒魔術を使う魔人ソーンと、人類を滅ぼし地上を支配しようともくろむ太古の邪悪な種族<ショノキン>。入手困難な本が翻訳で読めるのは、本当にうれしい。出版してくれてありがとう。

  • 彼方から

    サンストーンものをまとめた短編集。上巻はショノキンもの、ソーンものが中心で短編連作の印象が強い。読み易い冒険ホラー。

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