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ISBN 10 : 4560024227
Content Description
今世紀ドイツにおけるニーチェ思想の歪曲史を徹底批判し、国家・民族から自由な真のニーチェを浮き彫りにする。
目次 : 第1部 「良きヨーロッパ人」とヨーロッパ内戦の諸党派(「ニーチェ資料館の哲学」/ 哲学を欠いたニーチェ主義?)/ 第2部 ニーチェとナチズム(「力への意志」と超人―ニーチェ哲学の一面化/ ニーチェからヒトラーへの系譜?)/ 第3部 戦後期の影のなかで(告発と弁護のはざまで/ 西側地区と東側地区のはざまで―二種のニーチェ論争)/ 第4部 国家の敵としての哲学者(反ファシズムの名のもとに、あるいはニーチェは現実社会主義によっていかに通俗化されたか/ 西側のニーチェ・ルネサンスに対する闘い)/ 第5部 喧騒、嵐の前の静けさ、そしてニーチェの思想にかぶせられた外套(国家と教会のはざまで/ 「国家が終わるところ…」)
【著者紹介】
マンフレート・リーデル : 1936年、旧東ドイツ生まれ。1957年までライプツィヒ大学でE.ブロッホ、H.A.コルフ、H.マイヤーのもとで哲学、ドイツ文学を学ぶ。後、西ドイツに移り、K.レーヴィット、H−G.ガーダマーに就く。現在ハレ・ヴィッテンベルク大学教授。「市民社会における理論と実践」を考究する知的最前線にたつ碩学で、その解釈学的批判主義は本書でもいかんなく発揮されている。1990年、イタリア・ニーチェ賞を受賞。1991年からはマルティン・ハイデガー協会の会長職を務めている
杉谷恭一 : 1948年生。1973年東京大学大学院修士課程修了。ドイツ文学・比較文学専攻。熊本大学教授。主要訳書にワーグナー「オペラとドラマ」(共訳)
米沢充 : 1942年生。1964年九州大学文学部卒業。ドイツ現代文学専攻。佐賀大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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