マングリート・セシュエー

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分裂病の少女の手記 心理療法による分裂病の回復過程

マングリート・セシュエー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622023418
ISBN 10 : 4622023415
Format
Books
Publisher
Release Date
December/1971
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
村上仁 ,  

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Book Meter Reviews

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  • 内島菫

    ルネは自身の分裂病の症状を、回復期に回想的にかえりみているが、例えば遠近感を失ったこと(釣り合いの感覚の消失)や非現実感、人間がロボットか操り人形に見えること、逆に風が伝えるメッセージの意味を把握すること等を述べているのを見ると、彼女は何もかも混乱してわからなくなっているのではなく、自分がこれまで持っていた感覚がなくなってしまったことを自覚し、それが本来のものではないことをわかって区別していたからこそ言えることだと思われる。その証拠に、彼女は自身のそうした奇妙な感覚がとらえるものを恐怖している。

  • gtn

    このような正確な回顧談が書けるということは、病んでいる間も清明な意識を持っているということ。つまり、不安、恐怖をダイレクトに受け止めているのだろう。その苦しみに同情を禁じ得ない。

  • しろ

    ☆7 非常に興味深い。分裂病(あえてこう呼ぶ)から回復した女性が当時を思い出して書いた手記。あくまで一例なのかもしれないが分裂病の実情を知れた。やはり原因は幼児期で、上手く形成されないと自我が確立しない。そうなると非現実感が生まれ、自分も他人もモノも認識できずに、意識が固まらない。無意識的に意識を保とうとして幻覚や幻聴。それは本当の幼児と近い状態で、周りと自分を同一化、模倣して、その上で自分の身体を認識し、世界と自分を切り離すことでやっと戻る。彼女らから観た世界というのはある意味本質的で恐ろしかった。

  • Z

    良書。一部が統合失調になった女性が回復後に病気だった時期を回顧したもの。ニ部が医者著者の解釈と治療の方針を纏めたもの。一部は普通に小説のように読めて面白い。ニ部に関して、著者はラカンニアンではないが私がラカンを通して知ったこと、統合失調は口唇期以前の状態への退行であり、一度子宮内のような安心感を求める要求を満足させ自己イメージの再建を果たさせる手続きを取らせるといった事が具体的な事例をもとにヒレキされ興味深かった。フロイトの症例報告より数段に読みやすくいい本だと思う。

  • にゃおまる

    なんとも言えない…まだ、自分の中で消化しきれてない。 まず、セシュエーがルネに対して非常に献身的で、専門家だからだけども、非常に立体的に分裂病に対して考察して実行していっている。大人から赤ちゃんに戻っていき、もう一度自己を形成させるとは!分裂病だから精神が壊れるというよりは、分裂病にかかってから相乗効果で壊れていく気がする。自分だったら、発狂すると思う。ルネの体験をイメージしてみたが非常に難しい。セシュエーの説明でやっとこ少し理解できたかな。後、親の愛情がたりなかったのね。

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