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ISBN 10 : 4862850138
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晩年の講解「詩編90編“モーセの祈り”の講話」と、初期の「死への準備についての説教」の代表作をとおしてルターの死生観に迫る。今日の高齢社会のなかで、いかに生き、いかに死を迎えるかについて深い混迷に陥っているが、死の試練を克服していくルターの経験は、わたしたち現代人に時を超えて訴えてくるに違いない。
目次 : 詩編九〇編の講話(主よ、あなたはわたしたちにとり、世々にわたって住処であらせられる。/ 山々が生まれ、地と世界とが造られる以前に、神よ、あなたは、とこしえからとこしえまでいましたもう。/ あなたは人を死にいたらせ、「人の子よ帰れ」と言いたもう。/ まことに、あなたの前には千年も過ぎ去った昨日の一日のごとく、夜警の一ときに等しい。/ あなたは彼らに大水を流します、かれらは眠りであり、すぐに枯れる草のようです。朝に花を咲かせても、夕べには移ろい、切り取られて、枯れる。/ あなたの怒りによってわたしたちは消え失せ、あなたの憤りによって脅かされるから。/ あなたはわたしたちの不義をみ前におき、わたしたちの隠れた罪をみ顔の光の中におかれた。/ わたしたちのすべての日は、あなたの怒りのうちに消え去り、わたしたちの年の終わるのは言葉のようである。/ わたしたちの齢は七十歳、長くて八十歳にしても、その最善のものは、苦悩と疲労であって、年月は速やかに過ぎゆき、わたしたちもまた飛び去る。/ 誰があなたの怒りの力を知り、誰があなたの憤りを恐れるのか。 ほか)/ 死への準備についての説教、一五一九年
【著者紹介】
金子晴勇 : 昭和7年静岡県に生まれる。昭和37年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。立教大学、国立音楽大学、岡山大学、静岡大学を経て、聖学院大学大学院客員教授、岡山大学名誉教授、文学博士(京都大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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