マルティナ・ヴィルトナー

Individuals/organizations Page

Books

飛び込み台の女王 Stamp Books

マルティナ・ヴィルトナー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784001164121
ISBN 10 : 4001164124
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

カルラはナージャのあこがれの選手だった。ある日を境に飛び込めなくなるまでは…。周囲の期待にさらされ、親友は競争相手。思春期のさなかにあって激しい変貌をとげる、二人の少女の友情の変遷と成長を描く。ドイツ児童文学賞受賞作。

【著者紹介】
マルティナ・ヴィルトナー作 : 作家、画家。1968年、南ドイツのアルガウ生まれ。エルランゲン大学でイスラーム研究、ニュルンベルク大学で、グラフィックデザインを学ぶ。1997年から雑誌に児童文学を発表し、2003年にペーター・ヘルトリング賞受賞。2014年に『飛び込み台の女王』でドイツ児童文学賞受賞。家族と共にベルリンに在住

森川弘子 : 翻訳家。広島大学卒業後、マツダに勤務し、ドイツ語の翻訳に従事。1981年から1982年までミュンヘン大学に留学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 星落秋風五丈原

    ナージャとカルラは、ドイツのスポーツ・エリート達が通うえりすぐりの学校にスカウトされた。本編は天才肌カルラその人ではなく、傍観者でありいつもロッカーを分けあって使っていたほど親しかった努力家ナージャの語りにより経緯を明かす。終盤でカルラが「‘自分にはもう背負えない重いもの’をナージャに渡した」と、自分が見た夢の事を話す。ナージャのカルラからの呪縛が解けた祝福すべき時なのか、或いはカルラにかけられた才能という呪いをナージャが新たに引き受けてしまった憂うべき時なのか、その判断は読者に委ねられている。

  • ぱせり

    子どもたちは、ときには仲間の不調を喜び、好調を嫉妬する。それを醜いと思うナージャを幼ないと思うのは残酷だけど、この道を真剣に進むなら、結局、自分はたったひとりなのだ、ということをしっかりと胸に刻むしかないのだろう。飛び込みの美しいフォーム、静けさが、文章から伝わってくる。息を呑んで、この美しさ・静けさに結晶する、成長への激しさ・厳しさを見守る。

  • Olga

    思春期前半の少女が主人公のスポーツ小説として、これまで読んだなかでベスト。 訳者あとがきによると、執筆理由について作者は「スポーツに関する、まともな文学が存在しなかったからです。専門的に正しくて、ロマンチックすぎなくて、まじめにスポーツを描いていて、そのうえ、よく書けている本を、わたしは一冊も知りません。それを変えたかったのです」と語っているが、この本にはそのすべてがある。

  • くるり(なかむらくりこ)

    13歳の少女の危うさは、最高7メートルの高さからプールに飛び込むこの競技にどこか重なる。競技場面はけっして少なくはなく精緻な描写なのに「スポーツもの」の熱や興奮はない。カルラとナージャの関係も秘密めいた空気を帯びていて、友情でもライバル意識でも恋でもない。その独特の抑制が、ラストで一気にダイナミズムに転換する。カルラが飛び込み台の女王だった理由、カルラに勝とうと思ったこともないナージャが今も競技を続けている理由。すごい、これは児童文学でしか書けない物語。リュック、物理、世界中のすべての時間。深い深い哲学。

  • 鳩羽

    飛び込み競技からスカウトがきたナージャとカルラは、そのままスポーツ・エリートの通う体育学校に進学する。寡黙で何を考えているか分からないカルラだが、飛び込みは誰よりも上手く、ナージャはそんなカルラに嫉妬することもなく、面倒を見るようにして付き合っていた。…べたべたしてる訳ではないのに不思議な一体感のある二人、その彼女たちが離れるとどうなるのかという話なのだろう。大会で優勝しても、インタビューで新聞に載っても、華々しい感じがせず、短い人生、何をしてもそんなに変わらないというような達観すら感じた。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items