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6 Cello Sonatas : Renato Criscuolo(Vc)Aldo Criscuolo(Cemb)

Marcello, Benedetto (1686-1739)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
BRL97091
Number of Discs
:
1
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description


ヴェネツィア貴族のチェロ・ソナタをバロック・チェロで演奏

ベネデット・マルチェッロ:6つのチェロ・ソナタ
レナート・クリスクオーロ(バロック・チェロ)、アルド・クリスクオーロ(チェンバロ)


マルチェッロといえばオーボエ協奏曲の作曲者であるアレッサンドロが有名ですが、同じ兄弟でも、より本格的に作曲に取り組んでいたのは弟のベネデットの方でした。このアルバムでは、ヴィヴァルディにも影響を与えた可能性のあるベネデット・マルチェッロのチェロ・ソナタを、イタリアのバロック・チェロ奏者レナート・クリスクオーロが演奏。ブックレット(英語・8ページ)には、そのクリスクオーロによる解説が掲載されています。

ヴェネツィア共和国
7世紀末から18世紀末まで、実に千年以上も続いたヴェネツィア共和国は、11世紀からはアジアとの貿易で莫大な富を蓄えるようになり、戦争やペスト、貿易のライバル国が増えたことで経済的には浮き沈みを繰り返しながらも、オスマン帝国の寛容政策もあって、文化的な繁栄は長く続いていました。

ヴェネツィア貴族
マルチェッロ家の先祖が公文書に初めて登場するのは10世紀終わりの982年のことで、14世紀以降は共和国貴族として主に行政分野で働くようになり、提督、司教、総督(ドージェ)なども輩出。18世紀末にナポレオンによってヴェネツィア共和国が占領・解体されたのちも、ヴェネツィア市長や軍人、イタリア王国議員、そして20世紀には反ファシスト軍人の学者などがマルチェッロの家系から現れています。

マルチェッロ家
ヴェネツィア共和国の元老院議員で音楽家でもあったアゴスティーノ・マルチェッロの息子であるベネデット・マルチェッロ(1686-1739)は、13歳年長の兄アレッサンドロ・マルチェッロ(1673-1747)と共に、父と同じく行政に携わりながら音楽にも関わっていました。

音楽修業
ベネデットはヴァイオリン、チェンバロ、理論、作曲を学んでいます。指導者は父のほか、ソマスキ修道会の人々や、ピエタ慈善院のフランチェスコ・ガスパリーニ(1668-1727)で、楽譜の研究対象には、パレストリーナ、ジェズアルド、モンテヴェルディ、フレスコバルディ、カリッシミなど過去の作曲家だけでなく、レグレンツィ、リュリ、シャルパンティエ、パーセル、パスクイーニ、コレッリなど同時代の作曲家も含まれていました。
  ベネデットが学んでいた頃、ピエタ慈善院ではヴィヴァルディも教えており、また、ベネデットが売買契約の徴税官吏として働いていた1713年には、ヴィヴァルディはオペラ作曲家としてヴェネツィアのサンタンジェロ劇場で活動を開始していますが、サンタンジェロ劇場はもともとマルチェッロ家とカペッロ家の屋敷の跡地に建てられたもので、管理は両家がおこなったりもしています。

兼業音楽家
ベネデットは若くしてヴェネツィア大評議会の議員に選出され、兄アレッサンドロと同じく行政に携わる貴族として働いていましたが、あくまでアマチュア音楽家として活動したアレッサンドロに対して、ベネデットは時間に余裕のある官吏の仕事が多かったため、音楽が本業といえるほど多くの作品を遺しています。
  劇場作品から宗教作品、シンフォニア、コンチェルト、ソナタなど守備範囲も広く、また、文学の素養にも恵まれていたことから詩作も発表したほか、1720年にはヴェネツィアの劇場の様子を面白おかしく皮肉ったエッセイ「いまどきの劇場」を匿名で出版してベストセラーになるなど才知に長けた人物でもありました。

チェロ・ソナタ
6曲遺されたチェロ・ソナタ集は、「緩・急・緩・急」の4楽章で構成されるバロック的な形式のソナタ集。有名なヴィヴァルディのチェロ・ソナタ集の少し前の1717年頃に書かれており、ヴェネツィア共和国「四十人委員会」のメンバーだった1732年にアムステルダムとロンドンで出版されています。
Brilliant ClassicsPiano ClassicsBerlin ClassicsNeue Meister
 演奏者情報

レナート・クリスクオーロ (バロック・チェロ)
2007年にバロック・ヴァイオリン奏者のヴァレーリオ・ロジートと共に古楽アンサンブル「ムジカ・ペルドゥータ」を結成。
 歴史的な図書館や各種のアーカイヴで楽譜の調査をおこない、バロック期の未知の作品やあまり知られていない作品を中心に紹介。
 使用楽器はオリジナルかそのレプリカで、「バッソ・ディ・ヴィオリーノ」のような失われてしまった楽器については、復元楽器を用いて演奏しています。
 CDは、Brilliant Classics、Urania Records、Da Vinci Classics、Dynamicなどから発売。


 トラックリスト (収録作品と演奏者)

CD 44'16
ベネデット・マルチェッロ 1686-1739
6つのチェロと通奏低音のためのソナタ

ソナタ第1番ヘ長調
1. 第1楽章 ラルゴ  2'36
2. 第2楽章 アレグロ  2'38
3. 第3楽章 ラルゴ  0'54
4. 第4楽章 アレグロ  2'09

ソナタ第2番ホ短調
5. 第1楽章 アダージョ  1'40
6. 第2楽章 アレグロ  2'19
7. 第3楽章 ラルゴ  0'50
8. 第4楽章 アンダンテ  1'58

ソナタ第3番イ短調
9. 第1楽章 アダージョ  1'28
10. 第2楽章 アレグロ  2'38
11. 第3楽章 ラルゴ  1'49
12. 第4楽章 アレグロ  1'53

ソナタ第4番ト短調
13. 第1楽章 アダージョ  1'19
14. 第2楽章 アレグロ  2'36
15. 第3楽章 ロング  1'13
16. 第4楽章 アレグロ  1'26

ソナタ第5番ハ長調
17. 第1楽章 アダージョ  1'10
18. 第2楽章 アレグロ  2'39
19. 第3楽章 ラルゴ  0'50
20. 第4楽章 アレグロ  2'01

ソナタ第6番ト長調
21. 第1楽章 アダージョ  2'32
22. 第2楽章 アレグロ  2'09
23. 第3楽章 グラーヴェ  1'21
24. 第4楽章 アレグロ  1'55
レナート・クリスクオーロ(バロック・チェロ)
アルド・クリスクオーロ(チェンバロ)
録音:2023年10月4〜6日、イタリア、ウンブリア州、ペルージャ県、スペッロ、アドルフォ・ブロゴ研究センター

 Track list

Benedetto Marcello 1686-1739
6 Cello Sonatas
with a thorough bass for the harpsichord
Sonata No.1 in F
1. I. Largo  2'36
2. II. Allegro  2'38
3. III. Largo  0'54
4. IV. Allegro  2'09

Sonata No.2 in E minor
5. I. Adagio  1'40
6. II. Allegro  2'19
7. III. Largo  0'50
8. IV. Andante  1'58

Sonata No.3 in A minor
9. I. Adagio  1'28
10. II. Allegro  2'38
11. III. Largo  1'49
12. IV. Allegro  1'53

Sonata No.4 in G minor
13. I. Adagio  1'19
14. II. Allegro  2'36
15. III. Largo  1'13

16. IV. Allegro  1'26
Sonata No.5 in C
17. I. Adagio  1'10
18. II. Allegro  2'39
19. III. Largo  0'50
20. IV. Allegro  2'01

Sonata No.6 in G
21. I. Adagio  2'32
22. II. Allegro  2'09
23. III. Grave  1'21
24. IV. Allegro  1'55

Renato Criscuolo baroque cello
Aldo Criscuolo harpsichord

Recording: 4-6 October 2023, Adolfo Broegg Study Centre, Spello (Perugia), Italy



 商品説明詳細ページ一覧

【複数作曲家】
女性作曲家たち
Piano Classics スラヴ・エディション
Piano Classics フレンチ・エディション
Piano Classics アメリカ・エディション
オランダのピアノ協奏曲集
オランダのチェロ協奏曲集
イタリアのヴァイオリン・ソナタ集
イタリアのチェロ・ソナタ集
ファゴットとピアノのためのロマン派音楽

【バロック作曲家(生年順)】
バード (c.1540-1623)
スウェーリンク (1562-1621)
モンテヴェルディ (1567-1643)
ファゾーロ (c.1598-c.1664)
カッツァーティ (1616-1678)
レグレンツィ (1626-1690)
ルイ・クープラン (1626-1661)
クープラン一族
ブクステフーデ (1637-1707)
マッツァフェッラータ (c.1640–1681)
ムルシア (1673-1739)
グリューネヴァルト (1673-1739)
ダンドリュー (1682-1738)
J.S.バッハ (1685-1750)
B.マルチェッロ (1686-1739)
スタンリー (1713-1786)
ヨハン・エルンスト・バッハ (1722-1777)

【古典派&ロマン派作曲家(生年順)】
ハイドン (1732-1809)
ミスリヴェチェク (1737-1781) (モーツァルトへの影響大)
ボッケリーニ (1743-1805)
モンジュルー (1764-1836) (ピアノ系)
ベートーヴェン (1770-1827)
クラーマー (1771-1858)
ジャダン (1776-1800) (ピアノ系)
リース (1784-1838)
ブルックナー (1824-1896)
マルトゥッチ (1856-1909)
マーラー (1860-1911)
トゥルヌミール (1870-1939)
ルクー (1870-1894)
レーガー (1873-1916)
ラフマニノフ (1873-1943)

【近現代作曲家(生年順)】
レーバイ (1880-1953) (ギター系)
マルティヌー (1890-1959)
ミゴ (1891-1976) (ギター系も)
サントルソラ (1904-1994) (ギター系も)
ショスタコーヴィチ (1906-1975)
ラングレー (1907-1991) (オルガン系)
アンダーソン (1908-1975)
デュアルテ (1919-2004) (ギター系)
プレスティ (1924-1967) (ギター系)
テオドラキス (1925-2021)
ヘンツェ (1926-2012)
スハット (1935-2003)
坂本龍一 (1952-2023)
【オーケストラ】
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団

【指揮者(ドイツ・オーストリア)】
アーベントロート
エッシェンバッハ
カラヤン
クナッパーツブッシュ (ウィーン・フィルベルリン・フィルミュンヘン・フィル国立歌劇場管レジェンダリー)
クラウス
クリップス
クレンペラー (VOX&ライヴザルツブルク・ライヴVENIASボックス
サヴァリッシュ
シューリヒト
スイトナー (ドヴォルザークレジェンダリー)
フリート
フルトヴェングラー
ヘルビヒ (ショスタコーヴィチマーラーブラームス)
ベーム
メルツェンドルファー
ヤノフスキー
ライトナー
ラインスドルフ
レーグナー (ブルックナーマーラーヨーロッパドイツ)
ロスバウト
【指揮者(ロシア・ソ連)】
アーロノヴィチ
ガウク
クーセヴィツキー
ゴロワノフ
ペトレンコ
マルケヴィチ
【指揮者(アメリカ)】
クーチャー(クチャル)
スラトキン(父)
ドラゴン
バーンスタイン
フェネル
【指揮者(オランダ)】
オッテルロー
クイケン
フォンク
ベイヌム
メンゲルベルク
【指揮者(フランス)】
パレー
モントゥー
【指揮者(ハンガリー)】
セル
ドラティ
【指揮者(スペイン)】
アルヘンタ
【指揮者(スイス)】
アンセルメ
【指揮者(ポーランド)】
クレツキ
【指揮者(チェコ)】
ターリヒ
【指揮者(ルーマニア)】
チェリビダッケ
【指揮者(イタリア)】
トスカニーニ
【指揮者(イギリス)】
バルビローリ
【指揮者(ギリシャ)】
ミトロプーロス
【指揮者(日本)】
小澤征爾
【鍵盤楽器奏者(楽器別・生国別)】

【ピアノ(ロシア・ソ連)】
ヴェデルニコフ
グリンベルク
ソフロニツキー
タマルキナ
ニコラーエワ
ネイガウス父子
フェインベルク
フリエール
モイセイヴィチ
ユージナ
【ピアノ(フランス)】
ウーセ
カサドシュ
ティッサン=ヴァランタン
ハスキル
ロン
【ピアノ(ドイツ・オーストリア)】
キルシュネライト
シュナーベル
デムス
ナイ
レーゼル (ブラームスベートーヴェン)
【ピアノ(イタリア)】
フィオレンティーノ
【ピアノ(ハンガリー)】
ファルナディ
【ピアノ(南米)】
タリアフェロ
ノヴァエス
【チェンバロ】
ヴァレンティ
カークパトリック
ランドフスカ
【弦楽器奏者(楽器別・五十音順)】

【ヴァイオリン】
オイストラフ
コーガン
スポールディング
バルヒェット
フランチェスカッティ
ヘムシング
リッチ
レビン
【チェロ】
カサド
シュタルケル
デュ・プレ
トルトゥリエ
ヤニグロ
ロストロポーヴィチ
【管楽器奏者】

【クラリネット】
マンツ

【ファゴット】
デルヴォー(ダルティガロング)
【オーボエ】
モワネ
【歌手】
ド・ビーク (メゾソプラノ)
【室内アンサンブル(編成別・五十音順)】

【三重奏団】
パスキエ・トリオ
【ピアノ四重奏団】
フォーレ四重奏団
【弦楽四重奏団】
グリラー弦楽四重奏団
シェッファー四重奏団
シュナイダー四重奏団
ズスケ四重奏団
パスカル弦楽四重奏団
ハリウッド弦楽四重奏団
バルヒェット四重奏団
ブダペスト弦楽四重奏団
フランスの伝説の弦楽四重奏団
レナー弦楽四重奏団
【楽器】
アルザスのジルバーマン・オルガン

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