マルグリット・ユルスナール

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北の古文書 世界の迷路

マルグリット・ユルスナール

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560081785
ISBN 10 : 4560081786
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

生後まもなく母を亡くした著者にとり、決定的な存在であった父ミシェル。父や祖父の人生を辿りつつ、19世紀北フランスの歴史や、それを語る自らの相貌を立ち上がらせる。母・父・私を巡る自伝的3部作第2巻。

【著者紹介】
マルグリット・ユルスナール : 1903年ベルギーのブリュッセルで、フランス貴族の末裔である父とベルギー名門出身の母との間に生まれる。本名マルグリット・ド・クレイヤンクール。生後まもなく母を失い、博識な父の指導のもと、もっぱら個人教授によって深い古典の素養を身につける。1939年、第二次世界大戦を機にアメリカに渡る。51年にフランスで発表した『ハドリアヌス帝の回想』で、内外の批評家の絶賛をうけ国際的な名声を得た。68年、『黒の過程』でフェミナ賞受賞。80年、女性初のアカデミー・フランセーズ会員となる。87年、アメリカ・メイン州のマウント・デザート島にて死去

小倉孝誠 : 1956年生まれ。フランス文学者、翻訳家。東京大学大学院博士課程中退、パリ・ソルボンヌ大学文学博士。現在、慶應義塾大学文学部教授。専門は近代フランスの文学と文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • syaori

    自伝的小説の第二巻。先史時代から始まる父方の一族の年代記。本巻でも痛感するのは、どんなに記録が残っていても彼らが「体験し、思考し、甘受し」たものは本人の「心の奥に留まった」まま「消滅していく」のだということ。同時に「未踏の彼方」から作家の誕生まで、遥かに広がる多くの先祖たちを追うことで、我々は「一地方、一世界を受け継いでいる」のだということも実感されるよう。そんなふうに作者はこの作品で、「私という存在」だけでなく人間とは、世界とは何かと問うているように思います。父と母の家系が交わり「私」が生れて最終巻へ。

  • シン

    前作、追悼のしおりの翻訳のほうが好き。

  • rinakko

    素晴らしかった。母親の一族を描いた『追悼のしおり』に続き、父親ミシェルの系譜を遡り、その軌跡をたどり紡ぎあげられた物語。前作では背景にぼやけていたミシェルや祖父母たちの姿が詳らかになり、家庭の不和や憎悪も浮き彫りにされる。物事に拘泥しないミシェルの独特な無関心が、ユルスナールに受け継がれている…といった記述が、印象的だった。若い頃は放埓で恋多く生きたミシェルが、やがて死の床で“いくつもの人生を生きた”と語ることになる。そしてあのフェルナンドの手紙。終盤、二人が過ごした穏やかな時間の短さが、しみじみと沁みた

  • rinakko

    再読。

  • OHNO Hiroshi

    作者の自伝二作目。父の方の家系の話。p175から引用。”私自身が年を取るにつれて、子供時代と老年は似てくるものであり、同時にわれわれが生きる最も深遠な状態だということをいっそう感じるようになった。人生のさまざまな努力、希望、野心の前と後で、人間の本質はその二つの時期に露呈するものだ。子供時代のミシェルの滑らかな顔と、年老いたミシェルの皺が刻まれた顔はよく似ている。青年期と壮年期という中間期の顔については、そのことは必ずしも当てはまらない。”・・・読者にある程度の知識と理解力を要求するユースナールは、僕にと

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