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比較史の方法 講談社学術文庫

マルク・ブロック

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062924375
ISBN 10 : 4062924374
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ブローデル、アリエス、ル・ゴフらを輩出したアナール派の創始者マルク・ブロック(一八八六‐一九四四年)。一九二八年に行われた講演の記録である本書は、歴史の中で「比較」を行うことの意義と問題点を豊富な具体例をまじえながら分かりやすく説明する。「われわれは歴史から何を知ることができるのか」という問いに迫っていく最良の歴史学入門。

【著者紹介】
マルク・ブロック : 1886‐1944年。フランスの歴史家。アナール派を代表する人物

高橋清徳 : 1941年生まれ。東北大学法学部卒業。博士(法学)。千葉大学名誉教授。専門は、西洋法制史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • はっせー

    かなり勉強になった! 歴史学で比較をすることはかなり重要であることがわかるが、著者であるマルクブロックもその限界について言及していた。だが、一般通りのやり方をそのまま突き進めても行き詰まることがあったり、真実が見えてこないときもあるはず。そんなときに比較という別のアプローチで物事を見れば活路が見えてくる可能性がある。歴史学のやり方をすべて比較の方法でやるのではなく、1つのアプローチの方法として捕られるのがベストではないかと思った!

  • nagoyan

    優。本文(註も含めて)は8頁から66頁まで。訳者解説、訳者あとがき、学術文庫版への付記を併せて67頁から130頁まで。比較史という方法論が、当時において支配的だった歴史認識の方法を革新した。そのことにより、開かれた新たな地平に生まれたのがアナール派の豊かな実り。ただ、内容は予備知識なしには、少々難しいかもしれない。本文の説明は淡泊で、後世の極東人には、必ずしも親切とは言えないだろう。そりゃそうか。

  • 電羊齋

    なぜ歴史研究において比較を行うのか、比較の方法とは何かを述べた講演録。「多数の瑣細な地方的事実の迷路に迷い込む」(p.27)のではなく、比較という方法により現象の一般的・基本的原因を見いだすことを具体例を挙げつつ説く。また比較の方法は単なる類似点の探索ではないことにも注意喚起している。訳者解説では、時代背景、素朴実証主義とそれに対するブロックらの批判を中心としたフランス史学史を懇切丁寧に解説してあるので、前提知識としてこちらを先に読んでから本文を読むのも一つの方法だろう。

  • africo

    歴史分析の方法として比較を行うことにより、地域内(国家内)の分析だけでは見えてこない課題や原因の発見を行うことの重要性と道具としての有用性を説いた講演録。原著は1928年で、100年近く昔の問題意識に支えられた講演は、正直前提が理解できておらず「へー。ほー。ふーん。」で流してしまいがちであるが、訳者解説がフランス王政復古後からアナール派に至るまでの史学史やブロックの比較の方法の分析をがっつり、それこそ本文と同等の分量で補ってくれてあり、寧ろこちらが本体でよい気がする。解説の力というものを久々に感じた一冊。

  • Cebecibaşı

    比較史、といった時に何をどう比較するかという自分の中の問を探るために読んだ。本書での比較史は、著者や訳者が指摘するように、地方史や国民史といった概念で囲いこまれた範囲の歴史をただ分析するのでなく、周辺地域や中央との比較を通してどう歴史的、地域的にある歴史上を位置づけるかを探るのがブロックの言わんとしているところであると捉えられる。このためブロックが議論の対象としているのは比較的近在の物を比較する方法とその有効性ということになる。

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