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悪徳の栄え [正]

マルキ・ド・サド

User Review :5.0
(2)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784329000064
ISBN 10 : 4329000067
Format
Books
Publisher
Release Date
June/1959
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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俺は高校生の時サドを読みあさった。教科書と...

投稿日:2006/01/28 (土)

俺は高校生の時サドを読みあさった。教科書というより自分の頭の中でグチャグチャになってることを纏めてくれる貴重な存在。確かに影響は受けたけど元々の考えの一致のがデカイ。薔薇、蝋燭、快楽、美、憎悪、攻撃、気まぐれなど生れつき俺が愛してきたものばかり

ANNA さん | 千葉県 | 不明

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確か18才の時サドに出会った瞬間にそれまで...

投稿日:2005/11/20 (日)

確か18才の時サドに出会った瞬間にそれまで好きだったカミュ、バロウズ、ケルアックとかに全く興味が無くなった。200年以上前の友人の存在がとにかく嬉しかった。閨房哲学や恋の罪も良いけどやっぱりジャスティーヌとジュリエット(悪徳の栄え)でしょ

Rz さん | 千葉県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • こきゃり

    ギャグと哲学と分厚いけど薄い本。エログロが永遠と続くのに高貴さを失わないすごい本。続きでてるやん。警視庁にありがとを言わないとね。面白いので続も読む。

  • Junichi Watanabe

    #読了 。これぞサドの本質か。悪と自堕落な情欲と金が至上で、宗教と美徳を嫌悪する。だがそれは本来自然に縛られた人間の本質ではないかと言っている。所々金言とも言うべき文章が散りばめられている。翻訳当時の隠語がちょっとわかりずらかった。

  • 木麻黄

    語調が古臭いことに加え,言葉選びのセンスにも違和感があり,全体的に格調が低いという読後感です。名にし負う反(性)道徳の書ではあり,およそ230年前に書かれたとは思えないくらい,今でも立派に現代人の眉を顰めさせることのできる物語です。これを思うと,我々の(性)道徳は,人間本性と言っていいような頑健さがあるように思います。一方で,悪徳自体も,人間性に基づくものだという考察は,さすがの慧眼であり,殊更にそれを称揚することで,道徳には加工性があって,権力者にとって都合がいいことも白日の下に晒す効果も感じました。

  • ひろと

    前編をまず読んだ。この小説においてのテーマは悪そのものだと思う。純文学か大衆文学かの定義するならこれは後者に分類されるものでいる確率が高いと思う。主張ははっきりしているが心象の真実性があるとは言い難い。美徳がどこから悪徳に変わるのか、それを追求している点はすごく面白いと思うけれど、神というものや美徳をやたら否定する登場人物は本当に悪徳そのものを崇拝していると言えるのだろうか。彼らが愛しているのは美徳、善へのアンチテーゼとしての悪ではないか。

  • コウみん

    澁澤龍彦のアイデンティティとして認められる一冊。 半世紀前にわいせつ文書として呼ばれたこの作品はサドのエロティズムがよく理解できる。あの時はとてもカルチャーショックで私たちが読んでいたおとぎ話は間違いだと思われる内容ばかりだ。純潔なんか要らなく、人間はただ快楽だけ生きる生き物なのを分かった。

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