Books

そして砂漠は消える

マリー・パヴレンコ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784863897915
ISBN 10 : 486389791X
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ほとんどの生き物が砂漠に飲みこまれた世界で、残った木々を狩りそれを売って暮らす遊牧の民。木を狩るハンターは男の仕事という掟をやぶって、少女サマァは一人旅立つ。わたしはハンターになる!絶対に…12歳の少女が孤独な闘いの果てに出会う命と希望の物語。サン=テグジュベリ賞受賞作。

【著者紹介】
マリー・パヴレンコ : フランスの作家。1974年リール生まれ。パリ第3(現ソルボンヌ・ヌーベル)大学で現代文学を専攻し文学修士となったのち、リールでジャーナリズムを学ぶ。15年間ジャーナリストとして活躍し、2010年から脚本や小説の執筆を開始。代表作に、“Je suis ton soleil”(2017年刊行、未訳)、“Un si petit oiseau”(2019年刊行、バベリオYA賞受賞、未訳)がある。本書で、2020年、サン=テグジュベリ賞と、フランス文学者協会(SGDL)が選ぶその年もっともすぐれたYA小説として児童書部門大賞を受賞し、2021年、IBBYフランス語圏ベルギー支部(Libbylit)ティーン向け小説賞を受賞

河野万里子 : 上智大学外国語学部卒。翻訳家。上智大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • やすらぎ

    自然の偉大さ、食物の大切さ、水源の尊さ、心の潤い。豊かさは今ここにあるから当たり前に感じるが、砂に覆われてしまった世界では無意味なものとなる。多種多様な生物も命を尽きてしまった。砂と風しかない夜に独り。囀りもせせらぎも聴こえない。人間は種一粒作りだすこともできないのに、失ったものを取り戻すこともできないまま忘れ去る。人間は不変ではない。行動し経験を積めば当然変化していくものである。長老の語り継ぐ世界は決して幻想ではない。音や色、光や影、動と静がこの実世界にあると気づいたとき、希望の双葉は芽生えるのだろう。

  • ☆よいこ

    児童書。YA。破壊された文明、砂漠化した世界で生きる少女の物語▽砂漠でテント暮らしをしている一族は、ハンターは「木」を狩る。数ヶ月をかけて見つけた木を切り倒し商人に売ると、水ゼリーとプロテインバーと酸素ボンベを手に入れることができる。ハンターは男のみと決められているが少女サマァはハンターになりたい。サマァは狩りに出るハンター達の後ろを、こっそりとついていくが砂漠で迷ってしまった。偶然落ちた穴でサマァは巨木を見つけ生き延びる▽ディストピアサバイバル。良本。2025.3刊

  • まる子

    この国(場所)では男しかハンターになれない。しかしサマァはミュルファへ行く事を宣言したー。ここはかつて緑や木湖があった場所だけれど、今や砂漠。木は地下に潜ってしまうため酸素が不足する中、人々はなんとか食糧を得て生きる。未来のはずが…。ナウシカのような設定に感じた(ナウシカは未来を予測しているのかも?!)地球温暖化、環境問題を抱える現代に生きる私たちの、そう遠くない未来なのかも知れない。十年に一度のセレモニーで読まれる〈本〉とその先のサマァの未来はどうなっているか、読者に見届けてほしい。

  • かはほり

    目次がなく章立てもないので不思議に思いながら読んでいたら、原作がそうなっていて著者の意向に従って訳者もそうしたことが「訳者あとがき」でわかった(切りの良いところで行間が空いているので、そこでいったん区切って読むことはできる)。砂漠が緑化していくラストが短すぎて少し物足りなかった。この本のテーマは、環境問題なんだろうけど、多雨で緑が多い日本では、今ひとつ遠い世界のお話だったけど、訳がかなり工夫がなされていると感じられ読みやすい。日本人による挿絵や装丁は、この物語に合っていて良い。

  • 希咲(きさ)

    素晴らしかった。 命の尊さや自然の豊かさを考える、希望と再生の物語。 時に苦しく、時に切なく… 途中で読むのをやめようかと思ったけど、この結末を見届けなくてはという使命感に駆られて読み切った。"ハンター"という言葉やあらすじからワクワクハラハラするファンタジーをイメージしてたけど、良い意味で裏切られたな。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items