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This One Summer

マリコ・タマキ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784001160291
ISBN 10 : 4001160293
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

夏休み。母親がもうひとり子どもを望んでいたことに、ローズは気づいている。それで両親がぎくしゃくしていることにも。友だちが子どもっぽく見える時があるし、雑貨店で働くダンクがなんだか気になって―。湖岸の別荘地で過ごす、夏のできごと。思春期の入り口でゆれる心に寄り添う、傑作グラフィック・ノベル。

【著者紹介】
マリコ・タマキ : カナダ・トロント出身の作家、パフォーマンス・アーティスト。1975年生。マギル大学で英文学を学び、『ハーレイ・クイン:ガールズ・レボリューション』(スティーブ・ピュー画、高木亮訳)ほか、アメリカン・コミックの原作を数多く手がける

ジリアン・タマキ : カナダ・オタワ出身のイラストレーター、漫画家。1980年生。マリコ・タマキはいとこにあたる。アルバータ美術大学で学び、ニューヨーク・タイムズの挿絵や、『秘密の花園』『黒馬物語』『レ・ミゼラブル』のペンギン・クラシックス豪華版の装画などを担当。『THIS ONE SUMMER』はグラフィック・ノベルとして初めてコールデコット賞オナーとなったほか、カナダ総督文学賞、マイケル・L・プリンツ賞オナー、アイズナー賞など受賞多数

三辺律子 : 翻訳家。白百合女子大学大学院修了。海外文学ブックガイド「BOOKMARK」の編集人も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • たまきら

    文学賞を受賞しているコミックです。自分たちの成長にとまどう少女たちのある夏のお話。ほんの数年先に控えているホルモン過多な若者たちを半分あこがれ、半分嫌悪感で眺め、親にイライラし、そんな自分を持て余す…。世界どこの女子たちでも共有している内容じゃないでしょうか。作者は名前から察するに日系で、ジェンダー的にも色々と語れる深みを感じさせます。他の作品も読んでみたい!

  • かりさ

    夏の湖岸の別荘、共に過ごす両親、友達…だけどこの夏はいつもより少し違う。見える風景も感じる気持ちも。少女の繊細な機微を描くタマキさん作画、思春期の揺れる心に寄り添う三辺律子さんの瑞々しい訳、愛おしくて宝物のような素晴らしさ。子供のひと夏の成長の大切さを分かるからこそ、この瞳に映る夏のきらめきと、時おり表情に陰る憂鬱の繊細さを素晴らしく描写し、訳されていて、読みながら私も経験した思春期の藻掻きが胸いっぱいあふれていました。岩波書店さんから刊行されているのも素敵。この夏に出会えて幸せです。

  • yumiha

    カナダ出身の原作者と漫画家によるアメリカン・コミックは初めて。だから、左から右へ流れる横書きのセリフに慣れなくて読みづらかった。湖岸の別荘で夏休みを過ごすローズは思春期の真只中。両親のぎくしゃくした関係、特にピリピリしている母親の姿に心を痛め、雑貨店で働くダンクが気になる夏休み。湖で泳ごうとしない母親が、差し迫った状況で湖へ飛び込むクライマックスは圧巻。産みたいのに産めなかった女と産みたくないのに妊娠してしまった女の対比。それをローズは、どう受け止めたのだろう。その心理は、読者が想像するしかないコミック。

  • ぐうぐう

    夏は必ず過ぎ去る。少女が必ず大人になってしまうように。過ぎる夏の過ぎゆく少女達を描くグラフィック・ノベル『THIS ONE SUMMER』は、その過ぎゆく過程が大胆なセリフと繊細な画によって、見事に表現されている。一見、時間経過を伝えようとしているかに思えるコマ割りが、実はそうではなくて、主人公・ローズの心情を映していることに気付かされる。小さな擬音も、見開きの構図も、そのすべてが過ぎゆく何かを表しているのだ。それはきっと、漫画にしかできない表現方法であり、(つづく)

  • rosetta

    バイト君が読み終わったって言うから借りてみた。カナダの日系人作家とそのいとこのイラストレータによる漫画、ではなくて!グラフィックノベルって呼ぶんだって。何しろあの岩波書店が出しているんだから。夏休み、毎年ローズの一家は湖の別荘にやってくる。両親はなんだかギクシャクしているが、ミドルティーンのローズは今年は少し違う。一つ半歳下で別荘地友達ウィンディと観るDVDも今年はホラーばかりだし一軒しかない雑貨屋で働く年上のダンクが気になる。ピュアで複雑な少女の表情を描きだす、版画のような切り絵の様な絵が癖になる。

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