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偉大なる失敗 天才科学者たちはどう間違えたか ハヤカワ文庫

マリオ・リヴィオ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150504878
ISBN 10 : 4150504873
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

あの天才科学者たちも失敗と無縁ではなかった。生命の進化や地球・宇宙の起源、分子生物学、相対性理論の各研究で輝かしい業績を残したダーウィン、ケルヴィン卿、ポーリング、ホイル、アインシュタインも大きなミスを犯しているのだ。しかし結果的に科学発展の原動力となったり、後年誤りではないことが判明したりと、彼らはその過ちさえ並外れていた!5つの偉大なる失敗と、その影響に迫る傑作科学ノンフィクション。

目次 : 間違いと過ち/ 起源/ そう、この地上に在るいっさいのものは、結局は溶け去る/ 地球は何歳?/ 確信とは往々にして幻想である/ 生命を解するもの/ ともかく、誰のDNAなのか?/ ビッグバンのB/ 永遠に同じ?/ 「最大の過ち」/ 空っぽな空間から

【著者紹介】
マリオ・リヴィオ : 天体物理学者。アメリカにある宇宙望遠鏡科学研究所の科学部門長をつとめた。宇宙の膨張からブラックホール近傍の物理現象、知的生命の起源など、関心は広い。著書に国際ピタゴラス賞とペアノ賞を受賞した『黄金比はすべてを美しくするか?』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)など

千葉敏生 : 翻訳家。早稲田大学理工学部数理科学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Willie the Wildcat

    失敗は成功のもと!失敗には理由があり、かつそこに価値。如何にその後に活かされるかが鍵。過信と固執も、”天才”故のShowstopper。言い換えれば、それを認める・証明する”勇気”が次なる発見の道標。5人の著名な科学者の研究者としての拘りが感じられる。中でも私の場合は、やはりアインシュタイン氏。美学なんだよなぁ。「宇宙項」の”意図的な”破棄。著者の分析も一説であり、あくまで真実は本人のみぞ知る!って感じますが・・・。(笑)仕事も私事も失敗を糧とする、あるいは許容される文化としたいなぁと感じる読後感。

  • やいっち

    車中の友として仕事の合間に読んできた。この本を読むのを楽しみに仕事していたような。天才たちも失敗する。偉大な人ほど大きな失敗をする。それは偉大なるがゆえに胸に抱くビジョンもスケールが大きい。なので、反論や反証がいくら出てきても、自分の洞察は何時かは真実だとわかるに違いないという信念に生きていくようになる。それは頑迷固陋なのか、信念と意志の人として称えられるようになるのかは、歴史が証明するのだ。

  • 人工知能

    ダーウィン、ケルヴィン卿、ポーリング、ホイル、アインシュタイン。このあまりにも有名な5人の科学者が間違えたことから、彼らの科学に対する考え方、間違いから派生した科学の進歩、教訓、あるいは科学者でも陥りがちな認知バイアスなどを具体的に学べる。ハイライトはアインシュタインの一般相対性理論におけるいわゆる宇宙項。これを導入したことが過ちだとされてきたのだが、最近では宇宙は加速的に膨張しておりこれを再度否定したことが過ちだとわかってきた。こういう風にチャレンジングな失敗を繰り返して科学は進歩していく。

  • あび

    偉人たちの失敗は、ただ事では済まない。失敗すらも、世界を揺るがす力を持っている。

  • roughfractus02

    誤った遺伝法則を信じたダーウィン、地球年齢の算出を誤ったケルヴィン、DNAを三重螺旋構造と信じたポーリング、膨張宇宙論を「ビッグバン」と揶揄した定常論者ホイル、宇宙の進化を避けて宇宙定数を加えたアインシュタインらの思考は心理学的にはバイアスとして説明できる。だが問題は、定説や通説も単なる仮説という点を忘れると、自説の主張が反証されればそれを否定する材料を集めて実験し、自説の補強に終始する点だ。アインシュタインは過ちを認めて死んだというが、現在宇宙定数で説明可能な事象が出ている。試行錯誤で知は進むのである。

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