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ペルセウスとメドゥ-サ ロマン主義からアヴァンギャルドへ

マリオ・プラーツ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784756695369
ISBN 10 : 4756695361
Format
Books
Publisher
Release Date
February/1995
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 傘緑

    「どんな殴り描き、ぼろくずの寄せ集め、絵具のマチュドニアでも芸術だと主張…『犬は犬づれ、とく失せよ!』」「おそらく将来の歴史家は、抽象芸術はX年に起きるはずの火星人の大襲来を考慮して、その奇怪、異様、非人間的な様相にあらかじめ慣れておくに用意周到に準備されたものであったと言うのではないだろうか」「アヴァンギャルド以降の二十世紀美術は、十九世紀の美術がかろうじて保持していた『人間性』をすでに喪失して反人間的なフォルムを尊重する非芸術と化した…もはや芸術と呼ぶに値しない…それがプラーツの主張(訳者あとがき)」

  • roughfractus02

    ロマン派に蛇(悪魔)-林檎(知)-イヴ(官能美)-アダム(想像力)の関係の原初イメージを見出す著者は、ロマン派以後の芸術に保守的態度で臨む。歴史の中に原初の物語の反復を見出す著者は、本書で自ら歴史と物語に留まるかに見える。人間や英雄を主人公とし、線状の時間に沿って因果関係的に進む物語世界は、紙製メディアと共に主体的人間なる単位を作り出した。著者はロマン派に主体的人間の中の無秩序への傾向を見る一方、次世代美術に非芸術/非人間/反物語を見る。著者には機械的抽象的な後者は不気味の谷の向こうの異質な何かのようだ。

  • Yosuke Saito

    イタリアの美術史家プラーツの諸論考をまとめたアンソロジー。その対象はマニエリスム、新古典主義、ロマン主義、そして現代美術と幅広い。とりわけ、もはや「新しい美術史」とも呼べなくなってきたニュー・アート・ヒストリーへの批判も含め刺激的な論考がよい。個人的には、「芸術と無秩序」、「ダヴィッドからドラクロワへ」、「英雄的な「ポンピエ」たち」、「リキュールのオルガン」が面い。

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