マリオ・バルガス・リョサ

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ケルト人の夢

マリオ・バルガス・リョサ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000614740
ISBN 10 : 4000614746
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

二〇世紀初頭、コンゴとアマゾンの先住民に対する虐待、植民地主義の罪を告発したアイルランド人がいた。その名はロジャー・ケイスメント、大英帝国の外交官である。しかし彼は祖国アイルランドの独立を成し遂げるため、第一次大戦中はドイツに接近、反逆罪で絞首刑となる。同性愛者であったが故に翻弄されていく運命。英雄であり、反逆者でもあった百年前の外交官を描きながら、歴史書よりも深く善悪の境界を問い、評伝よりも大きなスケールで人間の不思議さに迫る。ノーベル賞作家がよりよき世界を希求するすべての人に贈る未来のための賛歌。

【著者紹介】
マリオ・バルガス=リョサ : 1936年ペルー生まれ。1959年『ボスたち』でデビュー。1963年『都会と犬ども』でビブリオテーカ・ブレーベ賞を受賞し、1966年代表作となる『緑の家』を刊行した。2010年、ノーベル文学賞受賞

野谷文昭 : 1948年神奈川県生まれ。ラテンアメリカ文学研究者・翻訳家。東京大学名誉教授、立教大学名誉教授。2010年、会田由翻訳賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    2年ぶりにマリオ・バルガス=リョサの新作を読みました。と言っても、2010年にノーベル文学賞を受賞した年の作品、それを今頃出版する日本の出版社の文学的意識の低さを感じます。コンゴ−アマゾン−アイルランドと世界を股にかけて活躍した実在の大英帝国の外交官の物語、読み応えがあります。 https://www.iwanami.co.jp/book/b591619.html

  • ずっきん

    英外交官としてコンゴとアマゾンでの悪逆無道の搾取の実態を告発し、アイルランド独立運動の革命家となったロジャー・ケイスメントの一生を描く歴史小説。筆がケイスメントの内奥深くへ切り込み、史実は容赦なく無惨な爪痕を残していく。『闇の奥』やマッカーシー作品は文学であることに救いがある。そう感じるほどだ。さらに時間軸の揺らぎが絶妙の効果をもたらし、リョサが創造する彼の一生を余すことなく追体験する。ああ、素晴らしかった。人間は多面で矛盾に満ちた生き物なのだ。それを破綻なく描き、読者を騙し誘う小説のすごさよ。

  • syaori

    「ケルト人」とはアイルランド独立を目指したイースター蜂起への武器調達の罪で投獄されたロジャー・ケイスメントのこと。先住民と資源を搾取する植民地主義と対峙した英雄、祖国独立のためには武装闘争も辞さない過激なナショナリスト、様々な顔を持つ彼の生涯を通して語られるのは、一人の人間の中には天使と悪魔が密接に絡み合っていて、その人間が作る世界も強欲による地獄・植民地だけでなく、芸術や理想など「最良のもの」も生み出してきたということ。そんな謎と矛盾に満ちた人間を描く本書は、壮大な人間賛歌の物語だったように思いました。

  • 榊原 香織

    読み応えずっしり。 20世紀初頭、たたき上げのイギリス外交官ロジャー・ケイスメント。 コンゴとペルーアマゾンの暗黒面を告発。 アイルランド独立の闘志となるが絞首刑。実に数奇な人生。 バルガス=リョサはリアリズムなんですね

  • NAO

    20世紀初頭、コンゴとアマゾンの先住民に対する虐待、植民地主義の罪を告発したイギリスの外交官ロジャー・ケイスメントの生涯を描いた歴史小説。冒険を求めてアフリカに渡った夢見がちなロジャー・ケイスメントが見たのは、植民地政策に遅れをとったベルギーがゴムの収穫のために現地人を虐待し搾取する最悪な状況だった。コンゴ、アマゾンの現地人への虐待を調査するケイスメントは、あまりにも理想が高いドン・キホーテ的な存在だ。そして、ベルギーやアマゾンでの搾取と虐待が、かつてイギリスがアイルランドに行ってきたことだと気付く。⇒

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