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ISBN 10 : 4276215358
Content Description
20世紀を代表するヴァイオリニスト・作曲家、フリッツ・クライスラー(1875?1962)。比類ない音色で世界中の聴衆を魅了し、《愛の喜び》《美しきロスマリン》などの楽曲は、クラシック界を超えて愛され続けている。
本書は、近年のクライスラー研究の集大成といえる。生前に刊行された評伝にはクライスラー夫妻の検閲が入っており、多くの事実が伝えられていなかった。
「変わりゆく世界情勢の中で、真偽の不確かな逸話を振りまいたり、ユダヤの出自をカムフラージュしたりしながら、彼は飄々と世界を渡り歩いていった。いかにしてそれは可能であったのか。その陰で、彼は何に直面し、どのように変化しなくてはならなかったのか。本書では、数多くの一次資料や同時代人たちの証言を通して、その実態が明かされる。」(「訳者あとがき」より)
【著者紹介】
マティアス・シュミット : ドイツのケルン生まれ。ボン、ベルリン、ウィーンの大学で音楽学、ドイツ語学、芸術史を学び、演劇制作やジャーナリズムの分野でも活躍。1996年にベルリン自由大学で博士号、2001年にザルツブルク大学で教授資格を取得。長年にわたってウィーンのアルノルト・シェーンベルク・センターで活動。2007年よりバーゼル大学の音楽学正教授
畑野小百合 : 音楽学者、南山大学外国語学部ドイツ学科准教授。国立音楽大学音楽学部卒業、東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程修了。東京藝術大学大学院音楽研究科から転学し、ベルリン芸術大学大学院にて博士号取得(Ph.D.,summa cum laude)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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